Ads by Google
恋という名の
2009-07-14
何故君は俺を見てくれるのだろう
幸せすぎて不安になる
「よぅ、蓮。…おはよ。」
いつもの通学路で、後ろから声をかけられる。
時間を決めているわけではないのに、いつも君は来てくれる。
「…!…あぁ、おはよう、…梁…。」
まだ名前の呼び方に慣れないが、君が望んだ呼び方だから、そう呼びたい。
君は嬉しそうに横に並んで、少し暑そうにネクタイを緩める。
その仕草、君のひとつひとつに、目が離せなくなる。
俺はどうかしてしまったのだろうか。
君の視線とぶつかって、慌てて前を向いた。
「…どうかしたか?」
不思議そうに、少し不機嫌そうに君が問いかける。
違う。そうじゃない。
「……、あまり君ばかり見ているのは…、おかしいだろう。」
困った末にそう答えると、急に手を取られて、君の顔が目の前にあった。
「…、あんま朝から可愛いこと言うな。我慢できなくなるだろ。」
君の瞳に、熱っぽい色気が見え隠れする。
俺は息ができなくなる。
ああ、幸せだ。
君と2人でいられて。
君にこんなに必要とされて。
先が怖くないと言ったら嘘になるが、
今はただ、君に捧げよう。
身を預けよう。
怖いほどの幸せ。
君と俺とで作り出す、恋という名の協奏曲を―
