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カスミソウ〜切なる願い〜(佐々木→土浦×月森+オリキャラあり)
2009-04-28
どうして…、どうしてなんだ…。俺は1年の頃から土浦を見てたのに。
ずっと…憧れであり、気の合う仲間で、友達で、側にいると最近はドキドキして。
それがなんなのか、わからないワケじゃないけど、ずっと土浦には言えないままだった。
いつか土浦は俺の方を見てくれるんじゃないかって、そんな馬鹿みたいなこと考えて。
あぁ、ほんと、今更だなあ…
たまたま訪れた屋上で、土浦がある人を背中から抱きしめているのを見てしまった。
思わず扉を閉めて、見なかったことに俺的にはしたかったけど、
土浦が抱きしめた思い人は、見間違えようのない綺麗な空色の髪をしていた。
あぁ…、美人で、頭が良くて、なんていうか、俺なんかとは格が違って、色白くて、クールでかっこよくて、立ち姿も、演奏も優雅で、本当に本当に、完璧な王子様って感じだ。
俺じゃ、逆立ちしたってかなわない…
ちょっと泣きたくなってきた。
ヤバい、俺、ホントに土浦が好きなのかもしれない…
アイツがもしいなければ、土浦は俺に気付いてくれたんだろうか。
俺にも、ちょっとはチャンスがあったんだろうか。
1年の頃は、土浦の隣で笑うのは俺だった筈なのに、クラスも変わって、部活にも出て来なくなって。
土浦は俺からどんどん離れて行った。
そして、アイツはあっと言う間に土浦を虜にして、攫ってしまった―。
…好きなのにっ…
こんなに…っ、好きなのに…土浦ぁぁぁあ!!
両手の甲で、必死に目から溢れる汗を拭うと、目の前に何か差し出されたのに気づいた。
それは、ぼやけているが人形のようだった。
…なんだ?
そう俺が思うと、良く響く低めのハスキーボイスが、胸に響いた。
「…悔しいのか。」
人形の向こうに、黒い髪で色白の普通科男子生徒が見えた。
そいつは、尚俺に人形を突きつける。
「憎いのか?」
「…え…?」
突きつけられて、手の中に落とされた、それはよく見たら藁人形だった。
「…は?」
「…それでお前の望み、叶えればいい。」
藁人形で願いを叶えるって…!!
俺はそいつを改めて見た。
「俺は学校七不思議研究会同好会の者だ。」
「いや、オカルト部だろ、聞いたことある。なんか怪しい事研究してる集団だって…」
「七不思議研究会同好…」
「なんでもいいよ。何だ、これ。」
俺は多少顔をしかめて、人形をそいつに見せた。
こいつ、確かオカルト部の部長だった気がする。
感情の浮かばない顔して…。
普通に笑って、怪しいこと言わなけりゃ、女子がほっとかないような綺麗な顔してんのに。
漆黒の髪、漆黒の瞳。
俺なんかよりずっと美形ってやつだ。
そう考えていたら、何だか自分が惨めになった。
俺は絶対にアイツにはかなわない、そう言われてる気がして。
「…好きなのか、土浦梁太郎が。」
…うわああああ!フルネームでスゴいこと言ったー!
「愛しているのか。」
「止めてくれ〜〜!なんかすげー恥ずかしいし、本人そこにいるから!」
…愛とか全く関係ない顔して、サラッと言うのかこの部長!!
俺は小声でオカルト部長に注意する。
すると、部長は生気の無い真顔で、(ホント顔だけは綺麗なのに)金槌と五寸釘らしきものを両手に取り出した。
…って、五寸釘って!!
「これを使って、恋敵を呪えばいい。」
気持ち悪いほど綺麗に響く良い声でそう言い切り、今まで仏頂面だった部長は、初めてにこりと彼なりに笑った。
…そのタイミングで笑うかーっ!!
可笑しいくらいオカルト部長のその笑顔は美しい。女子が黄色い声を上げそうだ。
俺は恐がるべきか、驚くべきか、突っ込むべきか、微妙なハザマだった。
とかいろいろ考えてるうちに、藁人形も、金槌も、五寸釘も、全部手渡されていた。
「って、俺こんな…っていうか、こういうの見られてると自分に跳ね返るんじゃ…」
「俺が後ろを向いていれば大丈夫だ。…土浦梁太郎の隣が羨ましいんだろう?自分のものにしたいんだろう?…なら、恋敵がいなくなればいいだろう。」
…そんな…
心が冷えていくのがわかった。
「お前は望んだだろう?…アイツがいなかったら、と。アイツさえいなければ、また自分のところに土浦梁太郎が戻ってくるのではないかと。」
「ちがっ…、」
「…なら、呪えばいい。消してしまえばいい。愛しい人を奪っていったやつを。」
胸が苦しい。何かがつかえたように。息が出来ない。
…アイツサエイナケレバ…
土浦の笑顔も、腕も、隣も、心も、
俺の存在を思い出してくれる…?
『…佐々木。』
土浦の声が、笑顔が、俺の涙が溢れた。
あぁ、大好きだよ。
お前にもっと近づきたい。
「さあ、思いを、奪われた悲しみを、ぶつければいい。」
そう言って、オカルト部長は背を向けた。
俺は、土浦がアイツに微笑みかけた時の、胸が抉られるような、叫びだしたくなるような、激しい嫉妬心を思い出した。
藁人形を壁に衝動的に縫い付けて、左手で釘を人形の左胸に立てて、右手の金槌を振り上げて――
ふと、幸せそうに笑ってアイツを抱きしめる、土浦を思い出した。
アイツもきっと幸せそうに―
ガンッ。金槌がコンクリートに落ちる音と、振動がした。
右手は空をつかみ、
俺の目からは滝のように涙が零れた。
左手も、もう全てを投げ出していた。
…だって、これをしたら、アイツ死んじゃうかもしれないだろ…?
一瞬でも構えた自分が恐ろしくなった。
涙は止まらない。
何が悲しいんだっけ。
俺はその場にしゃがみこむ。
「どうした?土浦梁太郎を取り戻したいのではないのか?」
全く事に動じない声が背中側から聞こえた。
「違う…、俺は…。こんなことしても、誰も、俺も…嬉しくない…。俺は月森のこと嫌いじゃないし、土浦には幸せで笑っていてほしい。俺は隣にいられなくてもいい、アイツらが幸せならそれでいい…っ。」
悲しくて、寂しくて。
でも、不思議とアイツらの笑顔を思い浮かべれば、そこは温かい気がした。
オカルト部長は切れ長の目を細めて、
その白い手で俺の前の藁人形を拾い、胴体にそっと唇を触れさせた。
「人を呪わば穴二つ―。それがお前の答えなら、これと俺はもう必要ないな。」
微かに唇は弧を描いて、部長はもう一度怪しく美しい漆黒の笑顔を見せた。
そして、階段の手すりを華麗に乗り越え、手を離して、
この屋上近くから一番下の階の床が見える、何もない空間にフッと消えた。
「ちょ、部長…!?」
呆気にとられ、いろんなショックで固まった俺だが、
さすがに死んだんじゃないかと不安になり、ヨロヨロ立ち上がって、手すりの向こうを見下ろした。
だが、怪しい血の痕とか、そんなのはきれいさっぱりなかった。
「…消えた…。」
何だったんだ、と思っていると、屋上の扉が開く音がした。
「…佐々木?」
「あ、…」
急いで俺はひどい顔を拭った。
そして、大きく息を吸って、振り返る。
「よっ、土浦。屋上デートなんかしてるから、俺どうしようかって迷ってたんだって。」
上手く笑えてるかな。目が赤いとか突っ込むなよ…?
そう願いながら、笑みは崩さないようにする。
「なっ、…」
「佐々木、お前見て…ん?お前…」
隣で…あれ、赤くなってる?綺麗なアイツと、
やっぱり気ーまわしすぎの土浦と。
「心配するなら、隣の恋人の心配しとけよ。何処の誰が狙ってるかわかんないんだから。」
…本当に、危なかったんだから。
まぁ、心配しなくてもお前は、
「はぁ?!何言ってんだよ。お前・・。」
「俺さ、二人のこと応援してるから。じゃ、お幸せに〜。」
きっと全力で守るんだろうから――
ヒラヒラと手を振って、からかって茶化した感じに、逃げ去ることにする。
「佐々木っ!!」
照れたお前の声は、俺にはまだ辛いけど、
きっと、これでいいんだ。
俺は心の底から、そう思ってる。
大好きだったよ、・・・土浦。
>清乱さまvv
えー・・・・すいません。勝手にネタをSSにしてごめんなさい、オリキャラで佐々木苛めてごめんなさい、蓮ちゃん呪ってごめんなさい、ギャグかと思ったら意外とシリアスでごめんなさい、もうごめんね、佐々木・・・
えーと、清乱さまの
>実は、最初お話の中の月森さんのセリフで、「学校で祝われる事などなかったから。」を学校で呪われる事がなかったから。と読みました。呪われるって・・・(誰に?土浦ラブの佐々木にか!?いや、佐々木はそんな子じゃないわー 笑)
が元ネタとなりました。
本当に暴走して、すみません。
ギャグで書き始めたつもりが、わら人形にしたのが間違いだったか・・・!!orz
本当に月森ファンの皆様、すみません。月森さんは無傷ですので。・・・って、誕生日に呪われそうになっただけで、嫌ですね、すいません。あぁぁぁごめんなさい〜〜〜〜。
微妙にブルーエンジェルと繋げちゃったのがまずかったか。
燈翔、月森は大好きです。土浦も佐々木も大好きです!!
リアルにシリアス小説書いたのがまずかったんだよ・・・・;;;
すみません、珍しく管理人ダークだったかもしれないです・・・
【もしも月森さんが佐々木君に呪われていたら】というギャグ発想でした!!(シリアスにしたのが大間違い)
ほら、銀さんもギャグとホラーは紙一重だって言ってたし!!
あぁ、脱線した。清乱さまにコメント続きです。
勝手にネタ使って、すみませんでした。捧げた小説が台無し、な気分になられないと良いのですが…
小説、どちらも押し付けます。(あ、後の方いらない!?)2つとも煮るなり焼くなり。セットでもう差し上げます。(いらないかな・・・)
ラブいと誉めていただいて・・・裏でこんな騒ぎになってたなんて・・・あぁ・・・災難だ月森さん。(無責任)
土浦の誕生花は、土浦らしい花言葉のがありましたねぇ。
>携帯
なんだかんだで変えると言いながら、液晶が頑張ってるので、見守ってるところです。
著作権のあるデータ(音楽系)はこの携帯じゃないと聞けないし、もうすこしお前頑張るか?って感じです。
壊れた時の保証はないみたいです。バッテリー無料交換はあるんですが。
いやいや、清乱さまのデジカメ性能良いと思いますよ?うちの困ったちゃんは・・・
えー・・土衛再開、空振りですみません。佐々木が頑張っちゃいました。(主役で/笑)
新ジャンル開拓でした。(苦笑)ありがとうございます。
では、また楽しんでいってください。
