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願いごとひとつだけ5(土月)

 2009-04-08

最近桐也プッシュだったもので。
数日前までブログ開けてトップの挨拶が加地で、力入れてるメイン連載が土衛だったので、流石にちょっと土月メインサイトとしてはどうよ…!

ということで、挨拶も連載も土月が戻ってきました。
最近時間があるので、小説書くということが楽しいです。楽しいって幸せだね!

さて、忘れちゃったかもしれませんが、願いごとひとつだけシリーズ再開です。忘れちゃったという方は読み返していただけると嬉しいです。
え?面倒?

じゃあちょっとあらすじを…

土浦は月森に友人とじゃれあう姿を見られてしまいました。嫉妬した月森は森の広場に隠れ、土浦は月森を探しに行きます。ところが見つけた月森は女の子だったのです。
「なんでお前が女なんだ?!」
「君が俺のことだけを愛してくれないから、猫神様に女性にしてもらったんだ。…何か不満でもあるのか…?」
「いや、ちょっと声が高くて肩幅狭くて背小さいかとは思うが、大した違いは…」
「?!…失礼だな…。なら…」
「…え?」
月森はおもむろに土浦に抱きつき、自分の体が変化していることを教えようとする。
一方、抱きつかれている土浦は青春真っ盛りの男子高校生。体が触れ合うことに耐えきれずに、恥ずかしさと自分の危うさの為に、月森を手荒に引き剥がした。

「ダメだ、蓮。これ以上はもたない…」
「…!!君は、俺が女でも愛してくれないのか?!…男でも…女でも駄目なのか…!?なら俺はどうしたらいい、どうしたら君に愛されるんだ…っ!」

そして舞台は修羅場を迎える…






ゴメンナサイ。嘘です。
面倒なのは管理人です。ごめんなさい。もう、あれだ。本編行きましょうか!






―蓮の腕が俺を押す

眉間にはシワが更に深く刻まれて

俺は蓮の意志をはかれないまま

愛おしい身体に
回した腕を

外した―


「蓮…」

俺は、情けない顔をしてるだろうか、
―どうでもいい。

大切なものがこんなにも簡単に、ひび割れはじめた気がした。

「…君は―」

じっと何かを堪えるように押し黙っていた蓮が、咳き切ったように話し始める。
その空気は、表情は、悲痛なものだった。

「俺の事を…どう思っているのだろうか…」

痛くて苦しくて、
そんな思いが伝わってくる。

…今更だな。

そうも思ったが、伝えなければいけない気がした。

「どうって…、今更只のライバルに戻れって言われても、絶対無理なくらいは…お前のこと思ってる。」

面と向かって言うとなると、どうしてこうも恥ずかしいものなのか。

つい、蓮から視線を外し、無意識に頭をかきながら言った。

すると、不意に蓮の泣きそうな声が聞こえる。

「ならどうして、最近は一緒に帰ってくれないんだ…!」

ともすれば叫びだしたいのを、ギリギリのところで抑えているような蓮に、俺は胸を締め付けられる。


「…最近は用事があるから…、別に避けてるわけじゃ…」

…っていうか、もしや、…

「さっきからお前が気にしてたのは…それか?!」

俺が蓮に近づくと、蓮はまたピクリと肩を跳ねさせた。
蓮は自分を抱きしめるように、胸の前で腕を交差させ、自分の肩を掴む。

「…確かに、俺と君は帰る約束などしていないが、いつの間にか時間を合わせたりして一緒に帰っていることが多かった…と思う…。だが、最近は君をメールで誘っても…良い返事は帰って来ない。用事があるというのに、俺は独占欲が強くて君に迷惑かもしれない。しかし、せめて用事の内容くらい教えてくれないか、…俺を…、少しでも好きだと思ってくれているのなら…っ。」

蓮は必死だった。

俺の胸が掴まれたように痛む。
けれど、その用事は俺にとって、非常に蓮に言い出しにくい事でもあった。

「蓮、…その…内容っつっても、お前が悩むほどのことじゃない。…あんま気にすんな…。帰りたければ今日は空いてるから一緒に…」
「君はっ…!…俺が悩むほどのことじゃない!?…俺ではなく、他の女性とは帰るのにか!」

俺の言葉は蓮にかき消される。

蓮はとうとう周りに人がいるかもしれないことを忘れ、大声で叫んでいた。


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