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その音に誘われて1

 2009-03-27
…ごめんなさい。
衛籐くん好きすぎて、サイトにジャンル入り…

王道は吉羅×衛籐だと思いますが、(それもいつかやってみたい)
手短なとこから…(どこが;)

土月ファンの方怒らないで下さい〜。
土月が一番です!ちょっと横道逸れるだけですから〜

書きたいと 思った時に 筆を取り
書きたいものを 書くのが一番(字余り)

ってことで!

fの衛籐をかすってもいない、スチル4枚しか見てないって人はネタバレ注意〜!











気ままな猫のようだ、と最近知り合った友達に言われたことがある。

知り合いの学校とはいえ、他校を宛もなく探索していると、そう言われたことがわからなくもない気もする。

音楽科があると聞いていたから期待したが、外で聞こえた演奏はどれも大したことはない。寧ろ今まで周りが凄かっただけに、ヘタクソに感じた。

(はぁ…、日本の高校のレベルなんてこんなもんか…)

俺は勝手に漏れる欠伸を堪えながら、ヘッドフォンで耳を覆う――。

つもりだった。

微かに聴こえた、耳に残る調べさえ拾わなければ。


(……、ふぅん、レベルある程度、あるやつもいるじゃん)

細長く、練習室が連なる廊下を歩いていた俺は、ヘッドフォンをしようとしていた手を止めた。

ポケットに手は突っ込んだまま、音の漏れるその2、3部屋先の扉に近づく。

激流のような、それでいて計算された音の並び。
しかし正確なタッチだけでなく、もっと強い核がある。

そう、人を呼び寄せるようななにか――

こんなピアノを弾く奴の顔を拝んでやろうと、
俺は、少し扉が開いて音が漏れている部屋の、すぐ横の壁に背をつけた。
そしてガラスの部分から中をそっと伺う。


ぱっと目に入ったのは、黒い制服だった。



(ガタイの良い男…、か。道理で感情任せな音色なわけだ。)

ガラスの向こうでは、黒い制服の短髪の男が、夢中でピアノを弾いていた。
その周りには炎でも燃えてるんじゃないかってくらい、情熱的な演奏。

入り乱れる音、速いタッチ、溢れんばかりの音量、熱。

曲は―

(ショパンの幻想即興曲…。)

聞くものを聴き入らせる力を持っている。
引力…?
衝撃…
強い波紋。


認めたくはないが。日本にもこんな人間がいる―。

俺はドアを覗き込みながら、何か見つけた気分で固唾を飲んだ。


―引き付けられる。その音に―


曲が最高潮に盛り上がり、階段を駆け上がるように転調し、

塔の一番上から、一気に駆け下りる――

その一番下に着いた、最低音を激しく男が叩いた時、

バン!と

木を何かで激しく叩いたような、凄くデカくてピアノの音なんかじゃない、ただ事でないような音がした―。


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