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願い事ひとつだけ1

 2008-12-25

久しぶりに小説。
と思ったら土浦が…

月森のつの字もでてこねぇ…

でも続きますので、
イライラしても読んでくださる、という方はどうぞ。

ほんと次回は出ますから…!(苦笑)


今年も冷たい冬の風が吹くようになったある日。
ざわざわと雑音だらけの教室で、俺はクラスメイトの原田と話をしていた。
絡まれていた、の間違いかもしれないが…。

「もう12月じゃないか、すっげー焦るだろ!?」
「…期末…一段と範囲長いよな…」

12月に入り、やたら騒いでいる原田を俺はかなり疲れた目で見やる。

原田は両手で頭を抱えながら、後方へ反り、苦悩中。
俺は朝から延々とこの話をされているので、いい加減ウンザリしていた。
原田の言いたいことはもう察しがついていたので、敢えて俺は逆をつく。
寧ろ話を反らせたい。

「なんっでだよ!彼女に決まってんだろ、彼女!早くしないとクリスマスになっちまう!また今年も寂しいクリスマスなんて嫌だ――!つちうらあぁぁぁ!」

絶叫しながら俺をガクガク揺さぶる原田に、クラス中の視線が集まる。
揺さぶられ攻撃も何度目かわからない。

「おい、声でかい…」と原田を睨むと、多少声を小さくした原田が、「だって〜」と情けない声で反論した。

「お前学内コンクール出てから、むちゃくちゃモテてるだろー?お前誰かこっちにまわせよー彼女いるんだろ〜?」

酔っ払いみたいに俺の首にぶら下がってうなだれたり、肩をまわして羨んでくる。
俺は最初の方は人生相談されてるんだから、と幾分か我慢して相手していたが、段々邪魔だし煩いし嫌になってきた。
朝から昼休みの今現在まで、ずっとこの調子。いい加減イライラはピークを超えた。

「おい、原田いい加減にしろよ!人の多いとこでこーいうの迷惑だ。」

そう言いながら、原田の首根っこを背中側から掴むと、猫の子を引き剥がすように外側に引っ張った。
するとすかさず俺にしがみついてきて、原田は反論する。

「じゃあ人がいなければいいのかよ〜!お前一度も家とか呼んでくれないくせに!酷い、ダーリン。あたし悲しいわ〜!」

原田の精神はクリスマス前でそこまで追い詰められているのか、悪乗りしてきた。
クラス内がさすがに何事かとこちらを注目する。俺は頭の中で何かがプツンと言って切れ、獣が唸るような声で原田の言動を遮る。

「原田。いい加減にしろ、脚出すぞ。」

同じクラスの原田は、俺が元サッカー部だったことをよく知っている。その上、試合にも応援に来たことがあるから、俺の脚力の想像もつくだろう。俺が鋭く睨み、原田を見据えると、原田は「い゛っ」とか言いながら青ざめて、一瞬で俺から飛び退いた。
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