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いつもお前だけを思ってる7(微裏)
2008-05-17
「んっ…、はっ…、あんっ」蓮は俺の舌の動きに翻弄されながら、段々と色香を放ち始める。
…ヤバい、色っぽすぎる…
俺は、銀色のステンレスの調理台の上に座らされたため、少し位置が高くなった蓮の胸に顔を埋めて、こっそり蓮の下の衣服も開放した。
外されたベルトの金具がステンレスに当たり、カツンと音を立てる。
「あっ…!?…やっ…」
ぶつかった金属音に躯を緊張させた蓮は、調理台の上を後ろにずり下がって逃げようとするが、俺が逃がす筈がなかった。
「や、じゃないだろ?」
蓮の腰を捕らえ逃げられなくする。
もう片方の空いた手を蓮の寛げた前に忍ばせて、下着の上から熱くなり始めたものをやわやわと指で形をなぞった。
「あっ…、んっ、…やっ、はぁっ…」
台の上を跳ねる蓮の腰からは、蓮が感じているのが見て取れる。
前に悪戯する俺の手から、蓮は必死にズルズル後方に逃げようとしているが、腰がガッチリ拘束されていて逃げられないでいた。
台に乗せられたことと、調理室は広くて見通しがきくから、誰か来たら…という思いが蓮の羞恥心を掻き立てているんだろう。
カーテンがついていないいくつもの窓からは外の景色がよく見えて、夕日が差し込んでいた。
甘い息と、俺の背にすがる腕、月色の瞳には涙が溜まってきて、俺の方も沸騰寸前だった。
蓮のシャツを捲り上げ、シャツの下に手を滑り込ませて脇腹や胸部をなで上げる。
「や、っ…ぁあっん…」
その刺激に、蓮が恥ずかしそうにビクビク身を震わせて、顔を反らせた。
「フッ…、気持ちいい癖に。」
見事にいやいやばかり言う蓮に、少し笑いがこみ上げる。
蓮が横に首を反らせたために、綺麗に俺の目の前に曝された白い首筋と鎖骨。
今度は鎖骨にキスをして痕を残しながら、蓮の胸を弄っていない方の手で、蓮の下着に手をかけた。
「っ…、だ…っ、め…」
驚いて頬を染め、羞恥で震える最高に可愛い蓮が、瞳を潤ませながらそんなことを口にしたら、俺が止められるわけがない。
「…蓮?…それ、上等の誘い文句だ。悪いが…止めらんねぇ。」
ねっとりと蓮の耳たぶを舐め上げながら、俺はニヤリと笑って低く吐いた。
蓮はふるりと体を反応させて、揺れる熱っぽい瞳で見上げてくる。
…落ちる。
蓮を思うがままに鳴かせる事が出来る、そう思った瞬間だった。
ガンガンという乱暴な音と、ガラッと扉が開く音が聞こえた。
扉の開いた音。
つまり、誰かに見つかったということ。
扉に背を向けている俺の動きは途端にフリーズし、
体の正面が扉の方に向いている蓮は、扉の方を見たまま体を強ばらせた。
暑いくらいに上がっていた俺と蓮の間の空気は、一気にぞっとするような冷たいものに変わる。
俺は頭の中が真っ白になっていたが、反射的に振り向いた―。
相手によってこちらのとる行動は違ってくる。
生徒なら口止めしないとマズいし、教師ならこっちの身が危ない。
今更ながらに、俺たちは許されない関係なんだと思い知る。
俺が侵入者を振り返って睨みつけると、
ゴホンッという咳払いが聞こえた。
邪魔そうなウェーブの長い髪と白衣。
やる気の無さそうな風貌と無精ひげ。
耳馴染みのある声。
「…あー、…お前さん等な〜、止めてもらえんか、この辺で…。…俺はここを閉めにゃならんのだ…。」
調理室に響く、気まずそうな、けれどいつもと違ってどこか気遣い気味のそれは…、
コンクール、コンサート共に世話になった元テノール歌手の音楽教師のものだった。
「か、なや…」
相手がかなやんだと知り、驚いて俺が名前を呼ぶと、かなやんは自ら地雷を踏んだみたいなバツの悪そうな顔で、頭をかいていた。
かなやんの目が意図的に反らされているのを見て、初めて俺は蓮が放心したままで服が乱れっぱなしなことに気づく。
急いで蓮の方に向き直り、蓮のズボンのチャックを上げ、ベルトをしめて、いくつか外したシャツのボタンをとめる。
赤のスカーフをつけようとしたところで、我に返った蓮に手を遮られ、スカーフを取り上げられた。
「…いい。後は自分でやる…。」
ほぼ息に近い音で発された蓮の声は、恥ずかしさで今にも消え入りそうだった。
蓮の顔はかなやんに痴態を見られてしまったために、耳までリンゴのように赤い。
わたわたとスカーフをつけようとする蓮の手はかなり焦っていて、俺がやったほうが早いだろうが、自分でやると言うんだからやらせておくことにする。
「…わかった。……わりぃ、かなやん…、今出る。」
俺は台に広げっぱなしだったブルーベリータルトを箱に収め、俺と蓮の荷物を集める。
スカーフにやっと勝利した蓮を視界に入れながら、振り返ってかなやんを今度は真正面から捉えた。
「…かなやん…、その、今のは…」
