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いつもお前だけを思ってる6(微裏)

 2008-05-12
俺を見て一瞬困ったような顔をした蓮は、少し考えて首を縦に振る。

その蓮の口元には赤紫色の口紅がついていた。

俺は思わず軽く笑うと、ブルーベリータルトを箱に置いて、蓮に顔を近づける。

「蓮…、…ついてる。」

顔を斜めに傾け、蓮の色付いた唇をペロリと舐めると、甘過ぎない、ちょうどいい甘酸っぱさが口の中に広がった。

「ふ…!?」

目の前には更に赤くなって焦っている蓮がいて、俺は笑いながらも声が自然と低くなる。

「…ん、美味いな。」
「んっ…」

甘い吐息、少し上目遣いの金の瞳に、上気した頬。

パチパチと目をしばたかせて、タルトをやっと飲み込んだ蓮は、抗議するために口を開こうとする。

「りょぉ、んっ…、…んぅっ、…ん…」

俺はそれを許さなかった。
蓮の色っぽい声をBGMに、本日最高の愛を込めてキスを贈る。

形ばかりのあまり意味のない抵抗をしている蓮の手を捕らえ、動きを封じ込めながら舌を絡ませれば、口の中が急に甘ったるくなったように感じた。

細い蓮の体が後ろに下がり、調理台にぶつかってドンと音を立てる。

無我夢中で愛しい体を引き寄せて、柔らかな舌とブルーベリーを気の済むまで味わった。

そして蓮の力がすっかり抜けた頃、俺はやっと唇を離した。

「んっ…、は…」
「…はぁっ…、…Happy birthday.…蓮…」

至近距離で囁くと、蓮の体がピクリと跳ねる。

「ん、…りょおっ…」

何か言いたそうな切なげな声に、俺は様子を伺った。すると蓮は俺をじっと見上げる。

「…ん?」
「…っ、…ぉ…、いしかった…、その……」

少し言葉を言いあぐねる蓮。

蓮が言葉を詰まらせる時は、難しいことを考えてるか、…もしくは。

こちらからは敢えて聞かずに、俺は蓮が言ってくれるまで続きを待つ。

「…………っ、あ、…りが、…とう…。」

少しの間の後、蓮が微笑んで言った。

照れながらの感謝の言葉、そして愛しすぎる笑顔。

俺は“あぁ”と笑顔で返してそのまま蓮の体を優しく抱きしめた。

蓮からの素直な“ありがとう”は、俺にとっては宝物のようで。
こういう瞬間が重なっていって、蓮のことがどんどん好きになっている自分に気づく。

こんな瞬間にまた蓮に恋をする。

いわばときめきってやつで、少し前までは縁の無かったもの。

そんなもんに気づいてしまう自分が恥ずかしくないわけじゃないが、それが蓮への思いなら、悪くない。
「…離してなんかやらないからな。」

今日は世界で一番愛する人の、大切な日。

お前がこの世に生まれた記念日。

お前がいてくれて、お前に会えて、俺は凄く幸せなんだ。


「…あぁ、…離さないでくれ…。」

蓮も俺に自分から手を差し出し、抱きついてきた。


俺も今日という日に感謝する。


「お前がいてくれて良かった。」

俺が蓮の手を取って、手の甲や指に戯れに口付ければ、蓮は俺の唇が触れる度にくすぐったそうに反応をする。

「んっ…ぁっ…、りょ…、…っ!……俺も、…だ…っ」

指の間を舐められて身悶えする蓮は、なんとも扇情的で。

途切れ途切れに聞こえる、愛しい口から漏れる熱い息や、色っぽい声は、俺の脳髄を痺れさせる魅惑のメロディーになる。


そして蓮が指を自由に触らせるのは何よりの信頼の証。

ヴァイオリニストの命の次に大事な指は、繊細さ故に感度の良い、性感帯でもある。

「ぁっ…、んあっ…あっ…」
「蓮…っ」

我慢出来なくなって蓮の指から顔を上げ、誘われるように白い首筋に噛みついた。


「ぁっ、…あ、ん…」

蓮のしなやかな背中の筋肉を撫でて、そのままその腕を腰に移動させ、俺より数倍細めの腰を引き寄せた。

しなる蓮の躯からは蓮の匂いと甘い振動。

俺は、獲物に食らいつくように首筋に甘噛みして柔らかい肌を楽しみ、少し赤く痕が残ったところを舐め上げた。

「はっ、…ぁんっ…」

蓮の感じている声に、俺の鼓動はどんどん加速していく。

…止まらない。

お前はいつだって俺を惹きつけてやまない。

蓮の赤いスカーフを音を立てて外し、シャツを乱してその無防備な鎖骨や肌を愛しむように撫でると、眉を寄せて蓮が気持ちよさそうに鳴く。

「ぁあっ…、んっ…んぅっ…、あっ…りょっ…」

身をよじって逃げようとする躯を捕まえて抱え上げ、俺は調理台の上に蓮を座らせた。

「なっ、…や、め…っ」
「止めない。これからお前を調理すんだからな。」

蓮が耳まで赤くするのと同時に、俺は少し尖り始めている胸の飾りに舌を這わせた。

胸を舐められると、蓮はそちらに注意がいってしまい、俺からすればノーガードになる。

「んっ…、はっ…、あんっ」

蓮は俺の舌の動きに翻弄されながら、段々と色香を放ち始めた。


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