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いつもお前だけを思ってる3
2008-04-30
「…っ!?危ないだろう、どこから降りて…っ、…離せっ!」一瞬体を強ばらせていたが、我に返った蓮は抵抗してバタバタもがいた。
逃げられないように俺は腕の力を強め、蓮を抱き寄せる。
「違う、あれは…」
「…っ、…何が違う!?告白されて彼女と仲良く調理していたんだろう?!…俺のことは…もう構わないでくれ…っ」
「…、構う…!…お前今まで俺のこと待っててくれたんだろ?!ヴァイオリン弾きながら…」
「君のことなど待っていない!…俺は練習をしていただけだっ!離してくれ…っ、君なんて………っ、……大嫌いだ…っ。」
俺を切り裂くように俺の言葉をザクザク切り捨てていた蓮は、最後の方は泣きそうな、消え入りそうな声で言った。
俺の腕を掴んでいる蓮の手が小刻みに震える。
俺の心臓は、嫌いと言われて凍りつくかのように痛んだが、
切なく歪められた綺麗な眉、悲しげな蓮の表情に…、これ以上なく惹きつけられる。
…あぁ、俺はこいつ以外愛せない…。
悲しませておいて不謹慎だと思うが、そんな顔もどうしようもなく惹かれた。
言葉とは裏腹に、全身から俺を好きだと発している蓮が愛しい。
強く、強く抱きしめた。
離れていかないように。
離さないように。
抱きしめたら蓮は体を強ばらせ、それでも弱い抵抗をする。
「お前が嫌いでも、…俺はお前が好きだ…」
「?!…、…嘘をつくな…っ、…彼女と付き合うのだろう?俺はもういらないのだろうっ…?!」
蓮の心の悲鳴が聞こえるかのように、俺の胸に刺さる悲痛な声。泣きそうになりながら必死に押し返す腕。
嘘だ、いらない、という言葉に、俺は火がついた。
「…嘘じゃない…っ!…いらないわけないだろ…?!…俺はお前以外好きになんてなれない…っ。お前以外は考えられない…!」
俺は心のままに叫んで、強く体に蓮を感じた。
触れている体が息をのむのがわかった。
「……、頼むから聞いてくれ…。…あの女は既に男がいるし、…そいつにケーキ作りたいから、俺に作り方教わりに来ただけなんだっ……。」
「…………………、どういう…ことだ…?」
蓮が不安そうに眉根を寄せながらも尋ねてくる。
どうやら聞く気になってくれたらしい。
抵抗が薄くなったので、俺はそっと腕の力を抜いた。
「だから…、…告白しにきたんじゃなくて、ケーキ作るの手伝ってほしいって言ってきただけなんだ。」
「………………、何故君にそんなことを…?」
「日野が余計なこと喋ったらしい。俺が料理できるって…。だから告白はされてない。俺とアイツは何でもない。」
俺がそう言い切ると、蓮は金の瞳で、上目遣いに俺をじっと見た。
パチパチと時折ついたり離れたりする長い睫は、俺の言葉をどう受け止めているのだろう。
「……本当に…、……本当に何でもないのか…?……俺は側にいても良いのだろうか…」
真っ直ぐな綺麗な瞳で見つめられ、吐息混じりに蓮の戸惑いが発せられる。
俺は堪らなくて、蓮の背中にまわした右手でその柔らかな右耳あたりに触れて、そのまま引き寄せながら耳に優しく囁く。
「…当たり前だろっ…?」
予想以上に高めの切羽詰まった声がでて、相当俺も余裕無いことに気づく。
蓮は俺の声を聞いてピクッと体を揺らした。
「…悪かったな、嫌な思いさせて…」
「…いや、…俺の方こそ…。……君を疑ってしまって…すまない…」
俺が蓮の瞳に視線を絡めると、蓮は少し瞳を伏せた後、俺を見上げて申し訳なさそうに言った。
そして俺の黒のブレザーの胸元をキュッと握って身を預けてくる。
体が密着して、顔がすごく近い。
甘い雰囲気と蓮の匂いにくらりときて、
左手を回している蓮の腰と、右手で耳元に指を添えていた蓮の頭をゆっくりと俺の方に引き寄せ、瞳を閉じた。
――途端に、きゃあ〜!という女子の色めき立ったような甲高い声が聞こえた。
ハッと目を開けて声のした方を見れば、2、3名の女子がこちらを見ている。
それだけじゃなく、周りを見渡すと帰宅する足を止めてギャラリーになっている人間が何人か確認できる。
それもそのはず、ここは正門前で、今は下校時間ギリギリ。
校内でいろいろやってた連中が一斉に帰ろうとするタイミングだった。
…やべぇ。…俺今何しようとしてた?そしてさっき何言った…?
―お前が嫌いでも、…俺はお前が好きだ…―
―…嘘じゃない…っ!…いらないわけないだろ…?!…俺はお前以外好きになんてなれない…っ。お前以外は考えられない…!―
無情にもさっきの自分の言葉がリピートされる。
…マズい。どう考えてもアウトな方向だ。
しかもその上に今しようとしてたことを加えると、言い逃れられる気がしなかった。
「………………、何故君にそんなことを…?」
「日野が余計なこと喋ったらしい。俺が料理できるって…。だから告白はされてない。俺とアイツは何でもない。」
俺がそう言い切ると、蓮は金の瞳で、上目遣いに俺をじっと見た。
パチパチと時折ついたり離れたりする長い睫は、俺の言葉をどう受け止めているのだろう。
「……本当に…、……本当に何でもないのか…?……俺は側にいても良いのだろうか…」
真っ直ぐな綺麗な瞳で見つめられ、吐息混じりに蓮の戸惑いが発せられる。
俺は堪らなくて、蓮の背中にまわした右手でその柔らかな右耳あたりに触れて、そのまま引き寄せながら耳に優しく囁く。
「…当たり前だろっ…?」
予想以上に高めの切羽詰まった声がでて、相当俺も余裕無いことに気づく。
蓮は俺の声を聞いてピクッと体を揺らした。
「…悪かったな、嫌な思いさせて…」
「…いや、…俺の方こそ…。……君を疑ってしまって…すまない…」
俺が蓮の瞳に視線を絡めると、蓮は少し瞳を伏せた後、俺を見上げて申し訳なさそうに言った。
そして俺の黒のブレザーの胸元をキュッと握って身を預けてくる。
体が密着して、顔がすごく近い。
甘い雰囲気と蓮の匂いにくらりときて、
左手を回している蓮の腰と、右手で耳元に指を添えていた蓮の頭をゆっくりと俺の方に引き寄せ、瞳を閉じた。
――途端に、きゃあ〜!という女子の色めき立ったような甲高い声が聞こえた。
ハッと目を開けて声のした方を見れば、2、3名の女子がこちらを見ている。
それだけじゃなく、周りを見渡すと帰宅する足を止めてギャラリーになっている人間が何人か確認できる。
それもそのはず、ここは正門前で、今は下校時間ギリギリ。
校内でいろいろやってた連中が一斉に帰ろうとするタイミングだった。
…やべぇ。…俺今何しようとしてた?そしてさっき何言った…?
―お前が嫌いでも、…俺はお前が好きだ…―
―…嘘じゃない…っ!…いらないわけないだろ…?!…俺はお前以外好きになんてなれない…っ。お前以外は考えられない…!―
無情にもさっきの自分の言葉がリピートされる。
…マズい。どう考えてもアウトな方向だ。
しかもその上に今しようとしてたことを加えると、言い逃れられる気がしなかった。
