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〜Seiso〜純白のトキメキ
2008-04-24
時間が刻々と過ぎる中、土浦が来てくれたときには本当にほっとした。と、その気の緩んだ瞬間、背中に柔らかい感触と温かい吐息を感じて、背筋がゾクリと震える。
…口付けられた…っ?!
「な、っ…、にを…!?」
顔が熱くなり驚いて何がなんだかわからないうちに、ファスナーと上のホックが止められる。
振り向くと土浦の、悪戯完了、というような満足そうな顔が見えた。
何か言ってやろうと思っても、言葉がとっさに出てこない。
「俺の前で、無防備に背中見せてるお前が悪い。」
そう言って爽やかに笑われては、さすがに言い返す気も起きなくなってしまった。
…そうだ、今なら聞けるかもしれない…
土浦の雰囲気が柔らかくなっているのを感じて、先ほどのギスギスした理由を聞いておきたいと思った。
俺だって君のことを知りたい。
何故君があんなにも怒ってしまったのか…
同じ鉄を踏まないためにも、君との関係を良いものとして築くためにも、知っておきたい。
「土浦、先ほどのことだが…」
「悪い、後で聞く。今は早く出た方がいいぞ。お前待ちだから…、じゃな。」
土浦はそう言って、深い色の瞳で笑ってから、カーテンを閉めて行ってしまった。
…そうだ、今は早くしなければ…
この番組中に仲直りをする事は叶わないだろうか。残念だ。
早く君に近づきたいという気持ちを抑えながら、少しまるく膨らんだ白い日笠を持ち、更衣室のカーテンを開く。
途端にキャーッ!という大音量な観客の歓喜の声が聞こえ、驚いて体が前に行くことを拒否し、数歩後ろに下がってしまった。
「月森くん、大丈夫だよ、出ておいで?」
柚木先輩は笑顔で前に出ることを促す。
あぁ、…首や肩は開いてスースーとしているし、女性が着るものを着ているんだということが観客の声で、視線で、ありありと感じる。
自分の滑稽な姿に情けなく恥ずかしくて、消え入りたくなった。
けれどそのままでは番組が進行しないので、渋々更衣室から出て、客席から見れば土浦達が座っているテーブルや椅子があるところより後ろに位置するステージに、重いスカートを引きずるように移動した。
今着ているドレスは、中世ヨーロッパの貴族女性が着るような純白でレースの段がついた、スカートで、少しまるく広がっているプリンセスドレス。
中には白くてゴワゴワしたものが沢山入っていて、それでスカートを膨らませているらしい。
肩の紐にレース、胸にもいくつもの輝く飾りがついている。まさか本物の宝石だろうか…
慣れない白いハイヒールで足元もおぼつかない。
やっとのことでステージの中央に立ち、前を向くと、Seisoメンバーやゲストも全員俺を振り返り注目していた。
「…やはり、正解だったようですね、ここまでしとやかに清楚に着こなしていただけるとは…。お願いした甲斐があるというものです。…あぁ、傘は肩につけて斜めに差していただけますか?」
ニクスさんの注文を聞いて、傘を斜めに両手を添えて差してみる。
また歓声が上がる。
見せ物となっている自分が情けなくなってくる。
「随分こだわるんだな、あんたはこういうのが趣味なのか?」
「妬く必要はありませんよ、レインくん。君には君の魅力というものがあるのですから。」
「…っ!?…妬いてない!誰が妬くかっ!」
見ている方は好き放題言っている。
「月森くん、すっごいきれ〜!ね!土浦!」
「え?…あ、あぁ、まあ…」
「どうしたの?土浦…反応微妙…」
ふと土浦を見ると、また土浦が眉間にシワを寄せていた。
…俺の何かがきっかけで、君は不機嫌になる…
土浦を見ながら俺はなんだか悲しくなった。
今日は俺も感情が不安定になっている。
「月森くん、せっかく可愛い格好なんだから、笑ってくれないかな…」
「…え?…」
曇った表情をしていたのか、柚木先輩がそう言ってきた。笑いたい気分でないどころか俺は笑顔事態苦手なんだが。
そう思っていると、柚木先輩は微笑む。
「土浦くん、彼を誉めるか口説くかしてくれないかな?」
「「…は?!」」
久しぶりに土浦とユニゾンしてしまった。
…何をどうしたらこういう場でそんな提案が出てくるんですか、柚木先輩。
「…な、に言ってんですか、つ…きもりだって、男の俺に口説かれて嬉しいわけ…」
「それは言葉の語呂で、別に綺麗だねって誉めるだけでいいんだけど…、そんなに口説きたいなら口説いても良いよ?」
…話がどんどん可笑しな方向に行っている気が…
土浦は焦るあまりに墓穴を掘ってしまったようで。
メンバー、ゲスト、ファンが一斉に土浦に注目し、いよいよ土浦は逃げられない状態になる。
当の俺も、土浦が口説く、と言われれば満更でもないどころか確実に胸の動機が速くなっていた。
…土浦が…俺を口説く…?
日傘を肩に掛け、ポーズをとったまま、俺は土浦を食い入るようにじっと見つめた。
慣れない白いハイヒールで足元もおぼつかない。
やっとのことでステージの中央に立ち、前を向くと、Seisoメンバーやゲストも全員俺を振り返り注目していた。
「…やはり、正解だったようですね、ここまでしとやかに清楚に着こなしていただけるとは…。お願いした甲斐があるというものです。…あぁ、傘は肩につけて斜めに差していただけますか?」
ニクスさんの注文を聞いて、傘を斜めに両手を添えて差してみる。
また歓声が上がる。
見せ物となっている自分が情けなくなってくる。
「随分こだわるんだな、あんたはこういうのが趣味なのか?」
「妬く必要はありませんよ、レインくん。君には君の魅力というものがあるのですから。」
「…っ!?…妬いてない!誰が妬くかっ!」
見ている方は好き放題言っている。
「月森くん、すっごいきれ〜!ね!土浦!」
「え?…あ、あぁ、まあ…」
「どうしたの?土浦…反応微妙…」
ふと土浦を見ると、また土浦が眉間にシワを寄せていた。
…俺の何かがきっかけで、君は不機嫌になる…
土浦を見ながら俺はなんだか悲しくなった。
今日は俺も感情が不安定になっている。
「月森くん、せっかく可愛い格好なんだから、笑ってくれないかな…」
「…え?…」
曇った表情をしていたのか、柚木先輩がそう言ってきた。笑いたい気分でないどころか俺は笑顔事態苦手なんだが。
そう思っていると、柚木先輩は微笑む。
「土浦くん、彼を誉めるか口説くかしてくれないかな?」
「「…は?!」」
久しぶりに土浦とユニゾンしてしまった。
…何をどうしたらこういう場でそんな提案が出てくるんですか、柚木先輩。
「…な、に言ってんですか、つ…きもりだって、男の俺に口説かれて嬉しいわけ…」
「それは言葉の語呂で、別に綺麗だねって誉めるだけでいいんだけど…、そんなに口説きたいなら口説いても良いよ?」
…話がどんどん可笑しな方向に行っている気が…
土浦は焦るあまりに墓穴を掘ってしまったようで。
メンバー、ゲスト、ファンが一斉に土浦に注目し、いよいよ土浦は逃げられない状態になる。
当の俺も、土浦が口説く、と言われれば満更でもないどころか確実に胸の動機が速くなっていた。
…土浦が…俺を口説く…?
日傘を肩に掛け、ポーズをとったまま、俺は土浦を食い入るようにじっと見つめた。
