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〜Seiso〜親近感のconcerto
2008-04-19
月森が着替えている間、俺はレイン越しにニクスってやつを無意識で睨んでいた。
…そうかよ、やっぱり月森に気があるんだな?
モヤモヤは晴れない。
月森を追っていたニクスの青い目が俺を捉える。
そして、笑った。
品がありながら深く怪しい笑みを向けられる。
…あぁ、なんか覚えがある。前にも柚木先輩に同じような…
「なぁ、…おい。…ニクスがなんかしたのか?」
横から声がした。
見れば俺とニクスの火花の散らし合いに挟まれたレインが、怪訝そうにこちらを見ていた。
「…いや、なんでも。」
もう一度ニクスを牽制のため睨みつけながら、俺は視線をふいと反対側に逸らす。
「ニクス。…あんた何か気に障ること言ったんだろ。」
「おやおや、まるで私がいつも気に障る言い方をしているような口振りですね、レイン君?」
「あんたがいつ気に障る言い方をしてないんだ?」
…月森がドレスに着替えている間は俺も暇だ。ここは俺も、トークに参加するべきなんだろうが。
でも俺が突っかかる前に、レインの方がニクスに突っかかってるからな…。
こいつらは俺と月森が喧嘩してたみたいに、これが日常茶飯事なのかもしれない。
少しだけ、2人に親近感が沸いてきた気がした。
「あんた等は…付き合い長いのか?」
初めて自分から割って入ろうと思い、口を開くと、2人は少し驚いたように俺を見る。
まあ、机に肘をつけ頬杖ついている、ぶっきらぼうな態度の俺から話しかけるとは思わなかったんだろうが。
「いいえ、ひだまりプロダクションで初めてお会いしたんです。そんなに長くはないですよ。」
にっこりと笑うニクスは何故だか嬉しそうに見える。
「仲良いんだな。」
「なっ…!?……ぜ、全然仲良くなんかないっ!!」
高めの声を出して興奮気味に否定するレインの様子を見ていると、少し前の自分や月森の反応と被る。
…そう言えばそんな時期もあったな。
仲良いと言われて、全力否定。
懐かしい。
なんだか面白くなってしまって俺は思わず笑ってしまう。
「ふっ…、くっくっく…」
「!?…何がおかしいんだ…?」
「顔赤い。」
ツボに入ってしまい、腹を抱えながら、レインの顔を指摘した。
興奮か否かは知らないが。
「なっ…!?」
指摘したら更に赤くなった。
チャラいかと思ってたが、意外と純粋なんだな。
「…呼び方…レインでいいか?」
「え?!…あ、ああ。…いいぜ。…お前のことはなんて呼べばいい?」
言われて、普段苗字でしか呼ばれていないことに気づく。
「普段みんなには土浦としか呼ばれないけどな。」
「…つち…うら?」
なんかすげー不自然な感じで呼んでるな…
そういや、こいつらの紹介のときも名前しか呼ばれてなかったような…
もしかしてひだまりプロって名前でしか呼んでないのか。
……
…………。
「梁太郎でも。…好きに呼べよ。」
「!…そっちの方がしっくりくる。じゃあ梁太郎で。」
ガキのころにも呼ばれてたからまあいいか。…久しぶりだが。
笑顔で話しかけてくるレインにつられて、俺の方もだんだん表情が和らいでいくのがわかった。
「…そっちは…?」
「ニクス、でいいですよ、梁太郎君。」
「じゃあニクスで。」
…ニクスの方になると表情が強張るのは気のせいか?
…今は気のせいにしておこう。
「土浦、仲良くなってきたね!あれ、月森君着替えまだかな…?」
「…そうだね、ちょっと遅いかな…。悪いんだけど土浦君、様子見てきてくれないかな?着替えに手間取ってるかもしれないから。」
「え?!…俺がですか?」
司会にいきなり指名された。月森着替え中なんだろ?…見たいような見たくないような…
見に行ったら、月森のドレス姿先に見ちゃうわけだろ?
俺が躊躇していると、柚木先輩がにっこりと綺麗に笑う。
「土浦君は見に行きたくないのかな?なら代わりにニクスさんに」
「俺が行きます。」
ガタンと席を立ち、何か言われる前に月森のいる簡易更衣室に向かった。
「月森〜、大丈夫か?開けるぞ?」
何せロングドレスは初体験だろう、四苦八苦しているかもしれない。
客席からは見えない右の方からレール式の布のカーテンを開け、少しだけドキドキしながら、顔を入れて覗いてみる。
目の前には白いうなじ。
背骨と肩甲骨の綺麗なライン。
妙に開いたままの白いドレスの後ろ姿。
「つっ…!?」
俺が思わず顔を赤らめながらワタワタしていると、視界を月森の白い手が舞っていた。
少し俺を振り返り、見える月森の困った顔。
「…っ、土浦…、届かないっ…」
ずっと格闘していたのか、情けない声が聞こえた。
…いや、可愛いけど。
「わかった、止めてやるから落ち着け。」
宥めるようにそう言うが、白い素肌に誘われる。
肩甲骨の中心辺りに一つキスを贈って、ファスナーとホックを止めた。
言われて、普段苗字でしか呼ばれていないことに気づく。
「普段みんなには土浦としか呼ばれないけどな。」
「…つち…うら?」
なんかすげー不自然な感じで呼んでるな…
そういや、こいつらの紹介のときも名前しか呼ばれてなかったような…
もしかしてひだまりプロって名前でしか呼んでないのか。
……
…………。
「梁太郎でも。…好きに呼べよ。」
「!…そっちの方がしっくりくる。じゃあ梁太郎で。」
ガキのころにも呼ばれてたからまあいいか。…久しぶりだが。
笑顔で話しかけてくるレインにつられて、俺の方もだんだん表情が和らいでいくのがわかった。
「…そっちは…?」
「ニクス、でいいですよ、梁太郎君。」
「じゃあニクスで。」
…ニクスの方になると表情が強張るのは気のせいか?
…今は気のせいにしておこう。
「土浦、仲良くなってきたね!あれ、月森君着替えまだかな…?」
「…そうだね、ちょっと遅いかな…。悪いんだけど土浦君、様子見てきてくれないかな?着替えに手間取ってるかもしれないから。」
「え?!…俺がですか?」
司会にいきなり指名された。月森着替え中なんだろ?…見たいような見たくないような…
見に行ったら、月森のドレス姿先に見ちゃうわけだろ?
俺が躊躇していると、柚木先輩がにっこりと綺麗に笑う。
「土浦君は見に行きたくないのかな?なら代わりにニクスさんに」
「俺が行きます。」
ガタンと席を立ち、何か言われる前に月森のいる簡易更衣室に向かった。
「月森〜、大丈夫か?開けるぞ?」
何せロングドレスは初体験だろう、四苦八苦しているかもしれない。
客席からは見えない右の方からレール式の布のカーテンを開け、少しだけドキドキしながら、顔を入れて覗いてみる。
目の前には白いうなじ。
背骨と肩甲骨の綺麗なライン。
妙に開いたままの白いドレスの後ろ姿。
「つっ…!?」
俺が思わず顔を赤らめながらワタワタしていると、視界を月森の白い手が舞っていた。
少し俺を振り返り、見える月森の困った顔。
「…っ、土浦…、届かないっ…」
ずっと格闘していたのか、情けない声が聞こえた。
…いや、可愛いけど。
「わかった、止めてやるから落ち着け。」
宥めるようにそう言うが、白い素肌に誘われる。
肩甲骨の中心辺りに一つキスを贈って、ファスナーとホックを止めた。
