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君と過ごす大切な日々3

 2007-10-20


今度は俺が口を開く番だった。


答えてほしいなら


こちらも答えなくては。




お互いが思い合って、

相手がいてこその恋愛。



そうか、もっと早く気付くべきだった。



女だからじゃなく。


相手が好きで、心が知りたくて。

不安になる。



きっとそれは・・・

恋をする者の必然。




それが恋―――






お前は俺が知りたいのか?月森。



お前は俺のこと・・・




『俺は・・・』



月森の肩がぴくりと動く。



『俺は・・・・・・お前が』




一呼吸置いて、ゆっくりと音にした。






『・・・・・・・・好きだ。』









言ってから・・・たったこれだけの事なのに

顔が熱くなって、下を向いた。



心を込めた言葉は、自分にも響くのか。

反響する。




俺は・・・お前が好きだ。



もう1度心の中で繰り返して前を向くと、



さっきとは違う月森がいた。


俺の言葉を聞いて、



目を見開き、



そしてゆっくりと柔らかく笑った。



照れからか、はたまた嬉しさからか、仄かに頬も染まっている。





それだけでも驚いていたんだが、






月森が瞬きをした瞬間、その瞳からは綺麗な涙が零れた。









心臓に杭を打たれたような、掴まれたような


そんな感覚が突き刺さった。





きっとどんな女の涙も、こいつには敵わない。







月森は綺麗だと思っていた。




氷のような人を寄せ付けない性格で、

けれど作られた人形のように美しい顔、肌、四肢。



俺も周りの奴らも認めるような美人だ。

そのために氷の王子とか姫とか色々、言われていたりもするが。






違うと思う。

こいつの本当の美しさは、

きっと





俺にしか見せないこの表情。



赤く染まった頬、

恥ずかしがるように瞳を隠す、揺れる青い前髪、

いつもとは違い、柔らかく弧を描く眉、

思いを含ませ、潤んだ金の瞳、

遠慮がちに笑みをたたえる唇、


そして、俺を思って流される暖かい涙。




自惚れだと思ってる。

でもその表情を見ると、

愛されていると・・・深く思う。





その綺麗な涙が乾かないうちに、

抱きしめて、

涙の雫に口づけた。



水分を全て吸い尽くすように、

涙の痕をつたっていった。



啄ばむ様な俺のキスに、

月森はくすぐったそうに笑う。


青空のような髪を撫でれば、
サラサラと指に絡まっては解けていく。


目を閉じて、気持ちよさそうに月森は俺に身を委ねた。



柔らかく抱きしめた月森の身体は、

爽やかな良い匂いがする。



洗剤の香料の匂いだろうか、

それともリンスだろうか。



清潔感のある、月森の匂いだ。


視覚、触覚、嗅覚・・・



これだけ五感を刺激されていると、

他の感覚も欲しくなる。



俺もお前が知りたい。

お前の全部が知りたい。



聴覚とか、味覚とか。



満足させてくれないか?



・・・・月森。


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