Ads by Google
〜Seiso〜心に灯る炎
2008-04-14
人間勢いが大事なこともあるし
やってて慣れればなんてことなくなるかもしれない。
だけど、これは慣れたくないし、慣れる予定もない。
…なるべく弄られたくないんだが、容赦なし。
いくらなんでも笑顔で一言は…キツいだろ。
…目の前には大量のファンが目を輝かせている。
加地なら得意だろうが、…無理だ。何も言うことが思いつかな…
「まだかな、土浦くん。今日は他にもゲストが来てくれているから、早めにカッコ良くビシッと決めて欲しいんだけど。」
…そうだった。
柚木先輩の言葉で思い出したが、今日は裏であの胡散臭いやつも聞いている。…決めないと示しがつかない…か。
俺は決心して、前を向いた。
「今日は来てくれてありがとな、俺も…あ、…会えて嬉しいぜ?」
少し笑みを浮かべて言い終わると、顔に熱が上昇する。
…そして激しい自己嫌悪に陥った。
…何だ会えて嬉しいぜって。
嬉しいぜ?
うわぁ゛ああっ…俺の柄どころの問題じゃないだろ!
穴があったら全速力で入りたい。そしてそのまま帰って来たくない。
あああ…もうタレント辞めてぇ…っ!!
あまりの恥ずかしさに前が向けず、斜め下を向いたまま黙っていると、黄色い声で盛んに名前を呼ばれた。
慣れない…
ありえねぇぐらい恥ずかしい空間だ。
「さて、今日は特別ゲストが来ているんだよね?火原。」
「うん!Seisoと同じように若手のタレントがいっぱいの、ひだまりプロダクションから、活発でかっこよくて、オシャレなレイン君と…」
「優雅な大人の魅力、落ち着いた微笑みの紳士、ニクスさんです。」
ちゃっちゃと進行していく司会の2人。俺と月森は真ん中を空けるように脇に移動する。
派手な登場の音楽、そして下から出る煙みたいなのが、勢い良くセットの中央に開いている入り口の脇から上がった。
…あれ…?俺等ん時あれあったか?外からのゲストだからって贔屓してんのか!?
俺がそう思っても誰が答えてくれるわけでもなく。
髪が長くて黒髪の、やたら俺の気に障るニクスって奴と、チャラチャラした格好のレインって呼ばれたやつが現れた。
どうしても俺はあの長髪の奴が怪しく見えてしまう。雰囲気か?…あの、笑顔が武器になってる信用ならない感じ…。
穏やかそうに笑って、こういう場でも微塵も戸惑っていない。寧ろこの状況を楽しんでさえいるように。
火原先輩からマイクを受け取り、ゆっくり微笑む、モノクルの男。
「お招き有り難う御座います。ひだまりプロダクション、ニクス…と申します。今日は、沢山の美しいマドモアゼルにお会いできて、光栄ですよ。宜しくお願い致します。」
最上級の完璧な笑顔で客席に微笑みかけるニクスという男。
低く響く、少しハスキーな声は、深い魅力を感じさせる。
…ヤバい、こいつデキる…!
俺や月森のように照れや物怖じが一切感じられない、プロの余裕を見せつけられた。
客席では好感触のようで、ニクスの名前が飛ぶ。
…これ、うちのファン、こいつ(ひだまりプロ)に持ってかれないか?!
Seiso主体なのにそれはマズい。
俺は初めて『Seiso事務所』の名を背負っている事に気づき、責任を感じる。
ファンがつくかつかないか、人気が他に移るかは自分達次第。
今までそんなに気にしてなかったが、(寧ろ騒がれるので苦手だった)ファンって意外と大事なんだな…
俺がそう思っていると、ニクスというやつが隣の男にマイクを渡す。
髪が黒く長髪で、モノクルをつけたニクスが青を基調とした英国紳士の服装なら、
横のレインというやつは、髪は全体的に赤くて銀のメッシュ、瞳は緑色、服装は赤と黒で統一され、上がレザー製の半袖の上着と中は緑の短めタンクトップでへそ出し、下もレザーの膝上までのズボンに、ブーツ。
そして手には穴あき手袋、後はピアス、首輪、ネックレス、腰に鎖、臍にもピアスなんかのシルバー類がジャラジャラ付いている奴だ。
ニクスと、このレインって奴の格好が随分服のジャンルやら時代の差を感じさせて、なんだか並んでいると面白い。
俺等Seisoにもあんなジャラジャラした軽そうな奴はいないよな…
レインという奴がニクスと何か言い合いながらマイクを持つ。
「…いや、だからいきなりそんな事言ったら普通引かないか…?」
「大丈夫ですよ、ほらこの通り、お嬢様方は喜んで下さっていますから。」
「いや、だからってな…、呼ばれて来てんだからもう少し…」
「ではレイン君が見本を。」
「くっ…、…えーと、そう…だな…」
ズバッと言われて、レインは少し狼狽えながら、だいぶ悩んだ末…
「…あ〜、み…、みんな今日は楽しもうぜ!」
軽く片手を肩くらいまで上げながら、笑った。
火原先輩からマイクを受け取り、ゆっくり微笑む、モノクルの男。
「お招き有り難う御座います。ひだまりプロダクション、ニクス…と申します。今日は、沢山の美しいマドモアゼルにお会いできて、光栄ですよ。宜しくお願い致します。」
最上級の完璧な笑顔で客席に微笑みかけるニクスという男。
低く響く、少しハスキーな声は、深い魅力を感じさせる。
…ヤバい、こいつデキる…!
俺や月森のように照れや物怖じが一切感じられない、プロの余裕を見せつけられた。
客席では好感触のようで、ニクスの名前が飛ぶ。
…これ、うちのファン、こいつ(ひだまりプロ)に持ってかれないか?!
Seiso主体なのにそれはマズい。
俺は初めて『Seiso事務所』の名を背負っている事に気づき、責任を感じる。
ファンがつくかつかないか、人気が他に移るかは自分達次第。
今までそんなに気にしてなかったが、(寧ろ騒がれるので苦手だった)ファンって意外と大事なんだな…
俺がそう思っていると、ニクスというやつが隣の男にマイクを渡す。
髪が黒く長髪で、モノクルをつけたニクスが青を基調とした英国紳士の服装なら、
横のレインというやつは、髪は全体的に赤くて銀のメッシュ、瞳は緑色、服装は赤と黒で統一され、上がレザー製の半袖の上着と中は緑の短めタンクトップでへそ出し、下もレザーの膝上までのズボンに、ブーツ。
そして手には穴あき手袋、後はピアス、首輪、ネックレス、腰に鎖、臍にもピアスなんかのシルバー類がジャラジャラ付いている奴だ。
ニクスと、このレインって奴の格好が随分服のジャンルやら時代の差を感じさせて、なんだか並んでいると面白い。
俺等Seisoにもあんなジャラジャラした軽そうな奴はいないよな…
レインという奴がニクスと何か言い合いながらマイクを持つ。
「…いや、だからいきなりそんな事言ったら普通引かないか…?」
「大丈夫ですよ、ほらこの通り、お嬢様方は喜んで下さっていますから。」
「いや、だからってな…、呼ばれて来てんだからもう少し…」
「ではレイン君が見本を。」
「くっ…、…えーと、そう…だな…」
ズバッと言われて、レインは少し狼狽えながら、だいぶ悩んだ末…
「…あ〜、み…、みんな今日は楽しもうぜ!」
軽く片手を肩くらいまで上げながら、笑った。
