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〜Seiso〜届けserenade
2008-02-21
――初めて本気で惚れた人に、触れたいと思うのは罪だろうか。
震えるお前を押し倒す俺は、やっぱり悪い奴なんだろうか。
お前が好きで、好きで。
思いを伝えたいのに、
伝えられない悲しみを
俺は感じていた。
酷く何かに怯えて、逃げるように帰っていった月森。
ずっと引っかかってはいたんだ。
肌を合わせて愛情を確かめ合う行為を、月森は恐怖と怒りと悲しみを感じて拒絶するようになっていた。
悪戯されたことがよっぽどトラウマになったのか、愛されることを知らないのか、月森はそういう行為を嫌う傾向があった。
月森が泣きそうな顔で隠した胸元を、もしやと思って開かせると、
鎖骨には一つの鬱血痕。
嫌がって怯えてたやつに、よくもこんなことを。
俺の中で確実に怒りが煮えたぎった。
あの人が触った証拠、所有印は月森の白い肌の上に存在を主張している。
月森があの人のものだとでも?
ようやく月森が逃げ帰った理由が解り、俺はそっと印と同じ場所に口付ける。
優しく、大切なものに触れるように唇を触れさせ、月森の呼吸が落ちついたのを確認してから何度も軽く吸い付いて、痕をさらに赤い痕で上書きする。
「んっ…、ん」
ピクリと反応した月森の体。
小さな痛みで月森は眉根を寄せ、鼻にかかる細い声を上げた。
白い肌に赤く残る痕に、さらに赤みが外側に重なって、痕は大きくなった。
「…っ、土、浦…?」
「…嫌…か?俺にされるのは…。」
月森の返事次第では、俺も触れるのは止めようと心に決めて。
揺れる瞳を怯えさせないように、優しく愛してやりたいと思った。
「嫌では…ないが…」
抵抗こそしないが、月森は不安そうな顔をしている。
「ないが…?」
月森を落ち着かせ、安心させるように、俺は柔らかで思った以上にスベスベな月森の頬を撫でる。
すると月森は瞳を閉じて、僅かに頬を紅潮させた。
そして、静かに深呼吸を一つして、言い難そうにしながらも話してくれる。
「…柚木先輩が、…これは俺が綺麗でなくなる証だと…」
月森は再び悲しそうな瞳を俺に向ける。
俺は眉間のしわを深くした。
…こんなに心に傷跡を残されていたなんて…、
俺は今日会いに来てみて良かったと思った。
こいつを癒やしてやりたい。
愛される幸せとか、喜びとか感じさせてやりたいと思った。
「それは柚木先輩がつけた痕の話だろ、俺のつけた痕は…、お前が大事で、…好き、だからだ…」
語尾は少し照れながらも俺が真剣に伝えようとすれば、月森もゆっくりと言葉の意味を咀嚼しようとしてくれる。
睫をパチパチと何度か合わせたり放したりして、俺のシャツの袖をつかんだまま、安心したような、めちゃくちゃ可愛い月森の笑顔が俺に向けられた。
そして、月森の方から俺を引き寄せるように腕を俺の背に回し、額や頬を俺の胸にそっと寄せてきた。
「…、俺は…、いろいろなことに不慣れで情けない自分が恥ずかしくて…、…君がそんな俺に呆れるだろうと思うと惨めになって…。君以外の人に触れられた体だと考えると、罪の意識に襲われるんだ…」
「月森、お前が望んでなったことじゃない、気に病むな。…ってか、…俺はいいのか…?」
俺が恐る恐る聞けば、
「君は…、俺を好きで…こうしたいんだろう?」
と返ってくる。
当たり前だ、と呟けば、クスと月森が笑った気配がした。
「お前が汚れてるなんて思わないが、…もし、お前が例え汚れていたとしても、俺がお前を癒して、…俺色に塗り変えてやるから。…絶対にお前が痛いことはしない…、だから、…俺に身を任せてくれないか?」
月森には俺の心臓の音が聞こえているんだろうな、必死に言葉を探す、うるさいほどの俺の鼓動が。
愛しくてたまらなくて、月森の空色の髪を撫でる。
ストレートの髪はさらさらと手触りよく俺の指に絡んだ。
ふっと顔を上げた月森は、俺の瞳を覗き込み、薄く笑ってゆっくり頷いた。
「君なら…怖くない。」
…俺に全てを預けてくれる、覚悟をしてくれたんだ。
その躯が未知に怯えることがわかっていても。
ソファーがギシりと音を立てる。
俺は嬉しくてお前をかき抱いた。
髪から香るお前の匂い、
柔らかな頬、
華奢な躯。
すべてが狂おしいほど愛おしい。
お前が―
お前が―好きだ。
舌でお前の下唇をなぞり、開いた口に深く口づけて、
右手を月森の窮屈そうなそこへ滑らせ、優しくなで上げた。
語尾は少し照れながらも俺が真剣に伝えようとすれば、月森もゆっくりと言葉の意味を咀嚼しようとしてくれる。
睫をパチパチと何度か合わせたり放したりして、俺のシャツの袖をつかんだまま、安心したような、めちゃくちゃ可愛い月森の笑顔が俺に向けられた。
そして、月森の方から俺を引き寄せるように腕を俺の背に回し、額や頬を俺の胸にそっと寄せてきた。
「…、俺は…、いろいろなことに不慣れで情けない自分が恥ずかしくて…、…君がそんな俺に呆れるだろうと思うと惨めになって…。君以外の人に触れられた体だと考えると、罪の意識に襲われるんだ…」
「月森、お前が望んでなったことじゃない、気に病むな。…ってか、…俺はいいのか…?」
俺が恐る恐る聞けば、
「君は…、俺を好きで…こうしたいんだろう?」
と返ってくる。
当たり前だ、と呟けば、クスと月森が笑った気配がした。
「お前が汚れてるなんて思わないが、…もし、お前が例え汚れていたとしても、俺がお前を癒して、…俺色に塗り変えてやるから。…絶対にお前が痛いことはしない…、だから、…俺に身を任せてくれないか?」
月森には俺の心臓の音が聞こえているんだろうな、必死に言葉を探す、うるさいほどの俺の鼓動が。
愛しくてたまらなくて、月森の空色の髪を撫でる。
ストレートの髪はさらさらと手触りよく俺の指に絡んだ。
ふっと顔を上げた月森は、俺の瞳を覗き込み、薄く笑ってゆっくり頷いた。
「君なら…怖くない。」
…俺に全てを預けてくれる、覚悟をしてくれたんだ。
その躯が未知に怯えることがわかっていても。
ソファーがギシりと音を立てる。
俺は嬉しくてお前をかき抱いた。
髪から香るお前の匂い、
柔らかな頬、
華奢な躯。
すべてが狂おしいほど愛おしい。
お前が―
お前が―好きだ。
舌でお前の下唇をなぞり、開いた口に深く口づけて、
右手を月森の窮屈そうなそこへ滑らせ、優しくなで上げた。
