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雪が降ってその後は【遊ぼう!続編】
2008-02-04
雪合戦で高校生にもなって、熱くなって疲れて。
散歩をしたり、白い屋根を眺めたり、雪でまた少し遊んでいたりしているといつの間にか当たりは暗くなっていた。
「…遊んだな〜。」
「あぁ…、面白かった。」
蓮の顔は花が咲いたような笑顔。
俺はこの顔が見たいから連れ出したようなもんで、目標達成。
俺も満足だ。
雪は夕方には、降ってはいるがだいぶ溶けてしまっていた。
手を繋いで蓮の家まで送ると、月森邸の玄関で二つの雪だるまが迎えてくれる。
すっかり暗くなった道に、ぽわりと白い二つの影が浮き上がっていた。
なんだか面白い光景だ。
蓮は雪だるまをじっと見下ろし、雪だるまの前にしゃがみこむ。
「…可愛いな。」
そう言う蓮の顔の方が、俺にはよっぽど可愛いんだが?
まあ、こんなに気に入ってもらえるなんて、作った甲斐があったというものだ。
「…明日になったら溶けてしまわないだろうか…」
切なげな蓮の声が聞こえて、そこまで気に入ったか、と俺は嬉しくなる。と同時に、嫉妬も少し。
…蓮に大切に思われやがって。
俺が作ったものだから大事に思ってくれてるってのはしっかり分かってるし、雪だるまにまで嫉妬してる俺はもう駄目だな、と心の中で苦笑した。
確かに明日はもうそんなに気温は低くないだろう。
「…いざとなったら冷凍庫に避難って手もあるが…」
それでもやっぱり儚い命だ。
真剣に冷凍庫に入れる気なのか、腕組みして考えてる蓮を、後ろから抱きしめる。
「お前が作って欲しいって言うなら、また雪が降ったら作ってやるさ。…今度は二人で作ろうぜ?…来年でも再来年でも、五年先でも…十年先でも。」
「…梁…」
「…お前が望むなら、いつだって。」
「……梁っ!」
蓮が俺を見上げて喉を反らせ瞳を閉じて、俺は上から唇を落とす。
この繋がりが、幸せが、続いてくれることを願っている。
永遠や絶対なんて無いことは解っているけど、それでも少しだけ信じさせてほしいし、気持ちが強ければなんとかなると思う。
気持ちよさそうにキスを受ける蓮。
これはこいつの親に見つかったらヤバいよなと思いながらも、止められない。…愛おしくて。
二体の雪だるまだけはしっかりと、その現場を目撃しているのだった――
