その音色に誘われて4
2009-04-28
先に喧嘩ふっかけて来たのは、頭より力頼りな3人のバカそうなヤツらの方だった。俺はゲーセン内でたまたま会った友人の、レーシングプレイを横で立って見てたんだけど、
通路いっぱいに、3人で広がって歩いて来た奴らが、俺の肩に背負っていたヴァイオリンに思いっきり当たって来やがった。
狭い通路で3人並んでくるなんて小学生か。
というか、俺はヴァイオリンに当たられて、本能的に物凄くそいつ等を睨んだと思う。
楽器は自分の体より大切、と思うのは演奏家として当然だろ。
まあ体や健康も演奏家には大事なんだけど。
んで、ガンつけただの、ゲーセンに邪魔なもん持ち込む俺が悪いだの言われて、喧嘩体勢になったというわけだ。
「桐也!お前は悪くない。言うこと聞く必要なんか…」
まだ後ろで友人が反対してる。
だって言うこと素直に聞いといた方が、無駄に時間食わずに済みそうだろ?
俺は友人にヴァイオリンを預け、さっさと土下座することにした。
「…よろしくな。」
コイツだけは無傷で頼む、勝手にそう思いながら友人を見上げた。
友人は俺の表情を見て、何か感じたらしく、頷いた。
…大事なもんは預けたし、俺だけなら多少やられてもなんとかなる。
しゃがむ直前に、高校生どもが俺を踏みつけようと足を上げるのが見えたけど、俺は覚悟して目を伏せ、土下座する。
―ように見せかけて、片膝をつき、片膝を曲げて、両手の指先だけで地面を支えた。
「すいませんでし…」
曲げた左足と、地面につけた右足の足先に体を押し出すように力をかける。言わばクラウチングスタート。
言葉と同時に視線を上げて、敵に突っ込んだ。
「…たっ!!」
「はぁっ!?」「なっ!?」
目の前で足を中途半端に上げていた高校生2人の間を目掛けて、俺は渾身の力でタックルをかます。
不安定な格好をしていた2人はバランスを崩し、音を立てて2人とも無様に尻餅をついてすっころんだ。
「んだと、てめっ…」
転んだ奴らの情けない声をBGMに、俺は2人の間をすり抜け、道路の方に出る。
「行くぞ!」
俺は背中の方に向かって声を張り上げた。
ヴァイオリンを持った友人も、さっき俺が走り出した瞬間、気づいたんだろう。タックルする直前に俺の後方で一瞬遅れて走り出した気配がした。
倒れているやつらはまだショックで起き上がれない。今のうちだ、と俺が振り返った時だった。
カスミソウ〜切なる願い〜(佐々木→土浦×月森+オリキャラあり)
2009-04-28
どうして…、どうしてなんだ…。俺は1年の頃から土浦を見てたのに。
ずっと…憧れであり、気の合う仲間で、友達で、側にいると最近はドキドキして。
それがなんなのか、わからないワケじゃないけど、ずっと土浦には言えないままだった。
いつか土浦は俺の方を見てくれるんじゃないかって、そんな馬鹿みたいなこと考えて。
あぁ、ほんと、今更だなあ…
たまたま訪れた屋上で、土浦がある人を背中から抱きしめているのを見てしまった。
思わず扉を閉めて、見なかったことに俺的にはしたかったけど、
土浦が抱きしめた思い人は、見間違えようのない綺麗な空色の髪をしていた。
あぁ…、美人で、頭が良くて、なんていうか、俺なんかとは格が違って、色白くて、クールでかっこよくて、立ち姿も、演奏も優雅で、本当に本当に、完璧な王子様って感じだ。
俺じゃ、逆立ちしたってかなわない…
ちょっと泣きたくなってきた。
ヤバい、俺、ホントに土浦が好きなのかもしれない…
アイツがもしいなければ、土浦は俺に気付いてくれたんだろうか。
俺にも、ちょっとはチャンスがあったんだろうか。
1年の頃は、土浦の隣で笑うのは俺だった筈なのに、クラスも変わって、部活にも出て来なくなって。
土浦は俺からどんどん離れて行った。
そして、アイツはあっと言う間に土浦を虜にして、攫ってしまった―。
…好きなのにっ…
こんなに…っ、好きなのに…土浦ぁぁぁあ!!
両手の甲で、必死に目から溢れる汗を拭うと、目の前に何か差し出されたのに気づいた。
それは、ぼやけているが人形のようだった。
…なんだ?
そう俺が思うと、良く響く低めのハスキーボイスが、胸に響いた。
「…悔しいのか。」
人形の向こうに、黒い髪で色白の普通科男子生徒が見えた。
そいつは、尚俺に人形を突きつける。
「憎いのか?」
「…え…?」
突きつけられて、手の中に落とされた、それはよく見たら藁人形だった。
「…は?」
「…それでお前の望み、叶えればいい。」
藁人形で願いを叶えるって…!!
俺はそいつを改めて見た。
「俺は学校七不思議研究会同好会の者だ。」
「いや、オカルト部だろ、聞いたことある。なんか怪しい事研究してる集団だって…」
「七不思議研究会同好…」
「なんでもいいよ。何だ、これ。」
俺は多少顔をしかめて、人形をそいつに見せた。
こいつ、確かオカルト部の部長だった気がする。
感情の浮かばない顔して…。
普通に笑って、怪しいこと言わなけりゃ、女子がほっとかないような綺麗な顔してんのに。
漆黒の髪、漆黒の瞳。
俺なんかよりずっと美形ってやつだ。
そう考えていたら、何だか自分が惨めになった。
俺は絶対にアイツにはかなわない、そう言われてる気がして。
「…好きなのか、土浦梁太郎が。」
…うわああああ!フルネームでスゴいこと言ったー!
「愛しているのか。」
「止めてくれ〜〜!なんかすげー恥ずかしいし、本人そこにいるから!」
…愛とか全く関係ない顔して、サラッと言うのかこの部長!!
俺は小声でオカルト部長に注意する。
すると、部長は生気の無い真顔で、(ホント顔だけは綺麗なのに)金槌と五寸釘らしきものを両手に取り出した。
…って、五寸釘って!!
「これを使って、恋敵を呪えばいい。」
気持ち悪いほど綺麗に響く良い声でそう言い切り、今まで仏頂面だった部長は、初めてにこりと彼なりに笑った。
…そのタイミングで笑うかーっ!!
可笑しいくらいオカルト部長のその笑顔は美しい。女子が黄色い声を上げそうだ。
俺は恐がるべきか、驚くべきか、突っ込むべきか、微妙なハザマだった。
とかいろいろ考えてるうちに、藁人形も、金槌も、五寸釘も、全部手渡されていた。
「って、俺こんな…っていうか、こういうの見られてると自分に跳ね返るんじゃ…」
「俺が後ろを向いていれば大丈夫だ。…土浦梁太郎の隣が羨ましいんだろう?自分のものにしたいんだろう?…なら、恋敵がいなくなればいいだろう。」
…そんな…
心が冷えていくのがわかった。
「お前は望んだだろう?…アイツがいなかったら、と。アイツさえいなければ、また自分のところに土浦梁太郎が戻ってくるのではないかと。」
「ちがっ…、」
「…なら、呪えばいい。消してしまえばいい。愛しい人を奪っていったやつを。」
胸が苦しい。何かがつかえたように。息が出来ない。
…アイツサエイナケレバ…
土浦の笑顔も、腕も、隣も、心も、
俺の存在を思い出してくれる…?
『…佐々木。』
土浦の声が、笑顔が、俺の涙が溢れた。
あぁ、大好きだよ。
お前にもっと近づきたい。
「さあ、思いを、奪われた悲しみを、ぶつければいい。」
そう言って、オカルト部長は背を向けた。
俺は、土浦がアイツに微笑みかけた時の、胸が抉られるような、叫びだしたくなるような、激しい嫉妬心を思い出した。
藁人形を壁に衝動的に縫い付けて、左手で釘を人形の左胸に立てて、右手の金槌を振り上げて――
ふと、幸せそうに笑ってアイツを抱きしめる、土浦を思い出した。
アイツもきっと幸せそうに―
ガンッ。金槌がコンクリートに落ちる音と、振動がした。
右手は空をつかみ、
俺の目からは滝のように涙が零れた。
左手も、もう全てを投げ出していた。
…だって、これをしたら、アイツ死んじゃうかもしれないだろ…?
一瞬でも構えた自分が恐ろしくなった。
涙は止まらない。
何が悲しいんだっけ。
俺はその場にしゃがみこむ。
「どうした?土浦梁太郎を取り戻したいのではないのか?」
全く事に動じない声が背中側から聞こえた。
「違う…、俺は…。こんなことしても、誰も、俺も…嬉しくない…。俺は月森のこと嫌いじゃないし、土浦には幸せで笑っていてほしい。俺は隣にいられなくてもいい、アイツらが幸せならそれでいい…っ。」
悲しくて、寂しくて。
でも、不思議とアイツらの笑顔を思い浮かべれば、そこは温かい気がした。
オカルト部長は切れ長の目を細めて、
その白い手で俺の前の藁人形を拾い、胴体にそっと唇を触れさせた。
「人を呪わば穴二つ―。それがお前の答えなら、これと俺はもう必要ないな。」
微かに唇は弧を描いて、部長はもう一度怪しく美しい漆黒の笑顔を見せた。
そして、階段の手すりを華麗に乗り越え、手を離して、
この屋上近くから一番下の階の床が見える、何もない空間にフッと消えた。
「ちょ、部長…!?」
呆気にとられ、いろんなショックで固まった俺だが、
さすがに死んだんじゃないかと不安になり、ヨロヨロ立ち上がって、手すりの向こうを見下ろした。
だが、怪しい血の痕とか、そんなのはきれいさっぱりなかった。
「…消えた…。」
何だったんだ、と思っていると、屋上の扉が開く音がした。
「…佐々木?」
「あ、…」
急いで俺はひどい顔を拭った。
そして、大きく息を吸って、振り返る。
「よっ、土浦。屋上デートなんかしてるから、俺どうしようかって迷ってたんだって。」
上手く笑えてるかな。目が赤いとか突っ込むなよ…?
そう願いながら、笑みは崩さないようにする。
「なっ、…」
「佐々木、お前見て…ん?お前…」
隣で…あれ、赤くなってる?綺麗なアイツと、
やっぱり気ーまわしすぎの土浦と。
「心配するなら、隣の恋人の心配しとけよ。何処の誰が狙ってるかわかんないんだから。」
…本当に、危なかったんだから。
まぁ、心配しなくてもお前は、
「はぁ?!何言ってんだよ。お前・・。」
「俺さ、二人のこと応援してるから。じゃ、お幸せに〜。」
きっと全力で守るんだろうから――
ヒラヒラと手を振って、からかって茶化した感じに、逃げ去ることにする。
「佐々木っ!!」
照れたお前の声は、俺にはまだ辛いけど、
きっと、これでいいんだ。
俺は心の底から、そう思ってる。
大好きだったよ、・・・土浦。
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たまには本館見ると、いいことあるかもしれません。
2009-04-27
えーと、本館更新ちょこちょこしてます。
新しいweb拍手ssも上げたので、頑張ってください。(苦笑)←ランダムですいません;;
今回は土月で、微エロ傾向です・・・かねぇ。
お題とか、web拍手小説過去のやつも本館の小説のところにアップしました。
ほんとはブログの過去の小説も本館に移す作業したいんですが、(意外と私も内容忘れるほど結構小説の数あるので)専用のPCがマジ欲しいわー。
まぁ、それは後々。
そして、お待たせしすぎているコメントの返しをば一気に。
隠します。
たまには本館見ると、いいことあるかもしれません。 の続きを読む
ブルーエンジェルについて
2009-04-24
っていうかあれです。
あとがきというか言い訳というか。
あとがきなので隠しますね。
燈翔の携帯ですが、液晶が、照明を一番明るく設定して初めて、ちょっと暗いかな、位の絶不調さです。
ヤバいです。1段階電気落ちると見えないし、電気無駄に使うせいでバッテリー保たないし。
日中の外だと画面が見づらくて見づらくて。
買い替え決定かなー…
データ非難して新しくするかもです。
金が〜…2年経ってないからぜってー高い〜
〜ブルーエンジェル〜真実の愛
2009-04-24
屋上の扉を閉めると、さわさわと春の風の匂いがした。
目の前にはフェンスに寄りかかる君。
「何の用だろうか。」
放課後、俺は突然屋上に呼び出された。
一緒に練習したい、とも何とも聞いてはいない。
「何の用って・・・、お前・・・」
振り返りながら、君は眉根を寄せた。
・・・俺は何か気に触ることを言っただろうか。
「特に何も言っていなかったから、2人で練習でもするつもりかと思ったのだが、・・・違ったのか。」
俺は近くのベンチに、ヴァイオリンケースと鞄を置いた。
すると、荷物を置くために背を向けていた君に、後ろから捕まった。
「・・・忘れてんのか。」
右耳に吐息交じりの低音が響き、身体の芯がぞくりと震える。
・・・忘れている?・・・何を・・・?
土浦と約束でもしていただろうか。
だが、そんな記憶はなかったし、スケジュール帳にも特に書いてはいなかった。
「・・・何がだ・・・?」
記憶に無いものはどうしようもなく、君に嫌われそうな気がして不安になった。
君を振り返ると、困ったような、だが口元は優しく、何とも言い難い表情をしている。
「・・・土浦・・?」
「今日、お前誕生日だろ。」
君は俺を後ろから抱きしめながら、優しい瞳でそう言った。
「・・・・・、・・・・・あぁ、そうだっただろうか。」
頭の中が真っ白になりながら、俺は今日の日付を思い出す。
4月24日、確かに俺の誕生日だ。
「そうだっただろうか、って・・・お前自分の誕生日忘れるなよな。」
苦笑して、君のぬくもりが離れていく。
少し寂しくて、俺は君の方へ向き直った。
「学校で祝われる事などなかったから。」
そう告げると、「なら、一番乗りだな。」と君は嬉しそうに言った。
君はもう一つのベンチに移動し、自分の荷物を探る。
その荷物の影から、白いビニール袋を手にして、こちらへ戻ってきた。
「ん。やるよ、お前に。」
目の前に差し出されたビニール袋には、鉢植えの青い花が入っているようだった。
「俺に・・・?」
俺は受け取り、そっと白いビニールを開いてみる。
目の覚めるような鮮やかな青い花びら。花弁は5枚で、中央のおしべやめしべの部分は白い。
花びらはほんの少し先が尖っていて、小さな花が密集して咲いている、可愛らしい花だった。
「あぁ。誕生日だから。前にお前に花貰ったことあったし、そのお返しだ。」
君は照れたように、少し斜めを向いてそう言った。
・・・俺は、そんな風に照れる君も、なんだか好きだ。
そう思いながら、手の中の花を眺めた。
すると、鉢に札が差してあることに気付く。
「・・・・アンチューサ・・・?聞いたことの無い花だな。」
「あぁ、アフリカ原産の花らしい。何か湿気と暑さに弱いらしいから気をつけろよ。日当たりの良いとこ置いて、水はあまりやりすぎない方がいい。寒さには強いみたいだけどな、お前みたいに。」
君は、照れながらもしっかりと育て方を教えてくれる。
花など育てたことがない俺のために、色々聞いてきてくれたのだろう。
・・・・それはいいが・・・
「俺みたい・・・?」
「あぁ。お前寒いの強いだろ。夏とか暑いの苦手だけど。・・・・・・後、そいつ、お前の誕生花だから。」
「・・・・誕生花・・・?」
「知らないのか?なんか誕生日ごとに毎日花が誕生花として何種類か振り分けられてるんだ。」
あまり花にはそこまで興味はなかったため、聞いたことくらいしかなかったが、
これが俺の誕生花だ、と言われると、何だかまた違って愛着が持てる。
俺は、青色の鮮やかな花を眺めながら、わざわざ土浦が誕生花を探して買ってきてくれた事を嬉しく思った。
頬は勝手に緩みだす。
「・・・有難う。・・・・とても嬉しい。」
君に向かって微笑むと、君は少し視線をずらして、「あぁ、」と口を覆った。
その動作が不思議で俺は首を傾げる。
「どうかしたか・・・?」
「ぃや、なんでもないからきにするな。」
何故かカタコトになった君を更に不思議に思いながらも、これ以上は聞かないことにした。
・・・この花は俺の誕生花。俺のために君が買ってきた、俺の誕生日を祝う花。
花を見つめながらそう思うと、無性に嬉しさと幸せが込み上げた。
君に愛されている、そう言われているような気がして。
「なんか、・・・色もお前のイメージだろ。凛とした青で。・・・・・花屋で、・・・・お前っぽいなと思って。」
君は終始照れているように見える。何だか可愛い、と言ったら怒るだろうから、言わないでおくが。
花屋で俺のために、花を選ぶ君の姿を想像するだけで、俺はもう胸がいっぱいだった。
うれしくて。
しあわせで。
君にそんなに思ってもらえて。
・・・・大好きだ。
「君が・・・・だいすきだ。」
言葉にすると、恥ずかしくて最後の方が少し掠れたが、君に届いただろうか。
そう思った瞬間、がばっと音がする勢いで抱きしめられ、頬を撫でられ、上を向かされた。
一瞬、花を心配したが、さすがに君も、花を守るように抱いたようで、大丈夫だった。
「俺も、・・・好きだ。・・・どうしようもないくらい。」
何かを堪えるように、君は瞳を細め、眉をしかめる。
そして、熱い、あつい口付けが降って来た。
「んっ・・・、ふ、・・・」
今はただ愛しくて、何もかも君色に染めて欲しくて、
俺は瞳を閉じて君を感じた。
しばらくして、銀の糸とともに唇を離す。
熱で、君が潤んでいるように見えた。
君は深く、優しく微笑んで。
「誕生日、おめでとう。」
あははははは(壊)
2009-04-22
やっちまいました。
燈翔、携帯水没しました〜ああああああ゛
昨日やらかしたんですが、アドレスバックアップとってないし、携帯使って小説書いてるので、正直かなりヤバいと青ざめました。
世の携帯ないと生きていけない人間のうちのひとりです。
ドライヤーで乾かしたり無水エタノールに浸けたり、いろいろやりましたが、
濡れてるうちに電源は絶対入れちゃだめみたいです。
ショップのお兄さん的には、とにかく電源は絶対落としたまま、(濡れたままだとショートする)全部SDカードとかACチップとかバッテリーとか出すもの出して拭いて、風通しのいいところに2、3日置いておいてください、とのことでした。
ネットで水没回復について調べたところ、
ジップロックに無水エタノールを入れて携帯を浸し(エタノールはアルコールなので、水の蒸発を早くする)、タオルで拭いてドライヤーで乾かす、さらに1日置くだけで回復、
とあったので試してみました。(恐々)
結果、データがバックアップとれればめでたしなので、とりあえずは成功なのですが、(本体的には復活を遂げた)
液晶画面にアルコールが入ったままで画面がかなり暗く、普段使うにはまだやりづらい状況です。
(でも今携帯で更新中)
液晶画面内のアルコールが飛べば復活するのでしょうか…
目覚まし代わりに携帯のアラーム使ってる私には死活問題なので、機能が復活してくれて助かりましたが…
アルコールもデータ復活のための最後の手段ですね、ひょっとしたらアルコールに浸けないほうが液晶は生きてたかも。(でも機能が死にかけてた)
…どっこいどっこいですな。
契約では携帯2年保たせなきゃいけないので、あと1年保つんだろうか…
さて、コメント一部至急返し。
私信なので隠します。
その瞳に魅せられて〜本能のObbligato〜
2009-04-19
「…だから…、海岸通り、…のドコだよ…」来てから、いや来る前から思ってはいたが、
海岸通り、なんて一言で言っても、通りなんだから広すぎる。
せめてもっと具体的に目印が欲しかったが、
こちらからはあの生意気小僧には連絡の仕様がなかったのでどうしようもなく。
一応キーボード引っさげて来てはみたが、やはりそれらしい姿は見当たらなかった。
「くっそ、自力で探せってのか…!?」
対決、ともなると小さいキーボードじゃ話にならない。一応88鍵そろってて、グランドピアノの音をリアルに再現し、かつ軽量なのを持っては来た。
だが、それでも10キロちょいはある。
出来れば通りを右往左往して人捜し、なんてやりたくなかった。
…仕方ねぇ…、とりあえず、海岸通りを海の方に向かってひと通り歩いてみるか…
建物に入ってたらもう知るか、と思いながら俺は歩き出した。
海岸通りは、落ち着いた雰囲気の裏通り、という言葉が似合う通りだった。
この道の先には、海が広がっている。
あまり来慣れていない場所を左右観察しながら、俺はゆっくりと歩いていた。
あの生ガキを見つけるのは、長期戦になることを覚悟しながら。
少し歩いて、何軒目かのゲームセンターの前で、数人の男がモメているのが見えた。
…喧嘩か。周りの迷惑も考えろよな…
眉をひそめ、早足でゲームセンター前を通り過ぎようとすると、怒鳴り声が聞きたくなくても聞こえてくる。
なにやらゲームセンター内でいざこざになり、「表に出ろ!」という状態なんだということが予想できた。
俺は楽器を持っているため、いつもより少々警戒が過敏になっていた。なるべく関わらないように、通り過ぎようとしたとき、
…見覚えのあるフード付きのジャケットの、目立つ赤紫の頭のやつが、数名の高校2か3年くらいのガラの悪い3人の男に囲まれているのが、目の端に映ってしまった。
…っ!?…なんでよりにもよってそこにいるんだよっ…!
意外と早く見つかったが、とても喜べた状態じゃない。
助けるかどうか一瞬迷って、俺はとりあえず手に持っているキーボードを安全そうな場所に置くことにした。
そうこうしているうちに、状況はどんどん進行する。
「は?てめぇがそんな邪魔なもん持ってるから当たったんだろ!おい。ガンつけてんじゃねーぞ。あ゛?」
3人の高校生は生ガキに詰め寄る。
その瞳に魅せられて〜本能のObbligato〜 の続きを読む
Let's get going!
2009-04-18
桐也SS
小説『追憶のソルフェージュ』を引きずってるので、そちらを知っていると尚わかりやすいかと。
知らなくてもさほど決定的なネタバレはしてませんが、
流れや雰囲気がね…バレちゃうかもしれません。
なので読んでないわ!ネタバレ嫌いだわ!って方は注意。
因みに燈翔はネタバレされるの凄く嫌がる子です。感が働かないので、先の展開楽しみにしてるのに、感のいい人が隣で『わかった!この人〜なんだよきっと!』と言ってしまい、
しかもそれが当たって、さらにそれがしょっちゅうで、しかも家族だったりするとかなりムカつきますね。
え?またちょっと違うじゃないかって?
どっちにしろ楽しみはとっておきたいタイプなんです。
ご自分の判断で、ご自由にどうぞ〜
ただ、思いだけは今回詰まってますよ!
隠します!
思うようにはなかなかね
2009-04-18
はい。
さっきのは仕事の休憩時間だったので、
今度はゆっくりと。
そう、なんだか変な力のかけ方してたのか、左手の人差し指の第2関節が痛くなりました。
ただ曲げるだけで痛いんです。多分1指のポジションを無理な状態で引き続けてたからだと思うのですが、
しばらくバンテリンにお世話にならないとマズい感じです。
早く買ってきた楽譜バンバン練習したいのに〜!
今年中にあるかどうかわからないんですが、ヴァイオリンの発表会で愛の挨拶を弾く予定です。
あくまでも予定ですが…
私の母が実は元ピアノの先生なので、伴奏は安心です。
因みに母は、ショパン大好き情熱タイプの愁情系です。
土浦のコンクールの曲とかコンサート曲とか、土浦が好きなものは、すべて自分の好きで弾きたいものにかぶるらしく、アニメのコンクールで土浦がサラッと弾いているのを見て常にイライラしてました。(苦笑)
私はそんな母の幻想即興曲を聞いて育ちました。
そして、土衛小説でネタとして出しちゃいましたが、
自宅のアップライトと音大のグランドピアノ、2台のピアノ線を切ったことがあるのはうちの母親です。
実話ネタが元だったんですよ(笑)
全くどんな怪力で弾いてんだよ、って。
そんな感じで。
たまに母の音大話や豊富な音楽知識が役にたったり、たたなかったりです。
発表会楽しみだなあ。
ついでに話は戻りますが、今日の仮仕事場での別れが寂しすぎて、どうしようもなくて、桐也単品小説書いちゃいました。
皆様、「追憶のソルフェージュ」早く買って読んでみてください〜
特筆すべきことではないですが
2009-04-17
管理人の最近。
4月になって、働いてるところが改装で休みになるので、他の場所でその間だけ働かせていただいてます。
初めは周りがみんな他人でガタガタブルブルしてましたが、1週間経つと他の方とも仲良くなり、なんだかあっと言う間で寂しいです。
今日が終わったらまた前の仕事場に戻るんですよ。
別に休んでてもよかったのですが、なんだか4月だから新しいとこで修行したくて。
いい気分転換になりました。(なんだか実習気分だった)
そして、昨日チューナー&メトロノームと譜面台の新しいの買ってきました。
チューナーはうちのピアノが調律ちゃんとできてないので。メトロノームも一緒についてるピンク色の可愛いのを買ってみました。
譜面台は前にヴァイオリンと一緒に買ったやつは安すぎたらしく、ヴァイオリン弾いて立つ高さまで譜面台が伸びないというダメっぷり。
しばらくピアノの楽譜置くとこに置いてやってたんですが、(前譜面台はそれより低い)さすがに姿勢悪くなりそうなので、ちゃんとしたの買いました。
今度は私の背より高く上がります。(店の店員さんが私があまりに高さを気にするので譜面台最高まで上げてくれた)譜面台に見下ろされたのは初めてでした。(笑)ちょっと土浦に見下ろされた桐也がムカついたのもわかる気がします。
そしてヴァイオリン肩に下げながらうろうろし、それらと楽譜も楽器屋で買いました。
【燈翔はデジタルチューナーとメトロノームと楽譜を手に入れた!】
うーん、香穂子っぽい。
(それが言いたかっただけ)
楽譜はグリーンスリーヴスや悲愴なんかが入ってるので、弾くのが楽しみです♪
桐也談義その3
2009-04-16
今回はある意味ネタバレ。
うちの土衛小説読んでない方は、そちら読んでからどうぞ。
では隠します〜
その瞳に魅せられて〜Presto〜(後編)
2009-04-15
なら、残った答えは一つ。あまり信じられないが、冷静に考えた結果だ。消去法で最後に残った答えが間違いでないなら何かしらアクションが有るはず。そう思って俺は王手をかけた。「はぁん。…さてはどちらでもないな?…年下…、1年じゃなくて、…丁度いろんな高校を見学しなきゃいけない、進路模索中の…中3ってとこか。」
「…なっ、…」
相手は意外と素直だった。あまり言い当てられたことがなかったのかもしれない。
「当たりか。」
…にしても可愛気無い反応だな…
招かれざる侵入者は、終始反応が最小限で、飄々としていて、それでいて挑戦的でムカつく言い方をワザとしてくる。
こっちの反応を楽しむかのように。
…中学の頃は、俺もそんなだったかもな。周りに挑戦的なのは、認めて欲しい気持ちの裏返しで。大人になりたいのに、まだ子供な自分にイラついて、卑屈な態度取ってみたりしたっけ。
そう思うと、目の前の大人びて見える中学3年生が、可愛気があるように見えてくるから、俺は何だか可笑しくなった。
すると、俺が笑ったのが気に食わなかったのか、更に突っかかってくる目の前の少年。
気付いたら俺も挑発に乗ってしまい、最後には泣かす、とまで言ってしまっていた。
…大人気ないとは思うが、相手が半端なく生意気なんだからしょうがないだろ…さっき可愛く見えてきたとか思ったが、やっぱ訂正だ。
誰に言うでもなく俺が自分に言い訳していると、
目の前の生意気なガキが、俺の顔の前に右手を突き出してきて、俺を指差しながら挑戦状を叩きつけてきた。
「今度の土曜日、海岸通り。キーボード持って来いよ、楽しみにしてるから。」
少年は、勝負する前から勝ち誇った顔で言い放つ。
…っつーか、何様のつもりだよこのくそガキ!!生意気だし敬語のケの字も見えねぇし、この期に及んで、んな事もうどうでもいいが、…ってか敢えて敬語にされるほうがムカつく気がするし。背ちっこい癖に態度デカいし、第一、人に指差しちゃいけませんって、習ってねーのか幼稚園で!幼稚園から学び直して来い!生意気ガキんちょがっ…!
俺は叫びたいのをグッと堪えて、生意気ガキんちょ(もう生ガキでいいか)の右手を自分の左手で掴み、左側によけさせた。
その瞳に魅せられて〜Presto〜(前編)
2009-04-15
土衛小説【その音に誘われて】
の土浦サイドです。
桐也は色々土浦のこと勘が良い、とか意外と喧嘩も強いな、とか考えたり、想像したりしてますが、
土浦は土浦で色々観察してるんだ、って話です。
また違う角度でお楽しみ下さい。
その音に誘われて3
2009-04-13
―別に隠してた訳じゃないけれど、俺は初対面の人間に、こうも短時間で自分の学年を当てられるとは思ってもみなかった。いつも歳より上に見られるのが当たり前だったから―
「…なっ、」
俺は思わず声が出た。会ったばかりの普通科生徒に、あまりにも自信満々に見抜かれたから。
「当たりか。」
驚く俺を見て、男は得意気に笑った。
…何かちょっとムカつく…
たかがこれだけのやり取りで、苛立ってしまう自分が憎らしい。
こういう突っかかってくる人間は向こうでも山ほどいたし、一々相手にせず、すんなり交わすくらい余裕でできるようになってたのに。
「…別に、隠してたわけじゃないし。…それがなに?」
俺は、さも何でもないかのように、涼し気なポーカーフェイスを崩さず言う。
けれど、普通科男子の余裕さは変わらず、
それどころか、フッと鼻で笑った気さえした。
…何が可笑しいんだよ。
俺が目に見えてムッとした時、
更に追い討ちをかけるように、俺の耳には男の聞き捨てならない台詞が聞こえてくることになる。
「お前、俺からすりゃ、生意気な年下って感じだよな。俺の弟は割と素直だが、よく家に連れてくる友達が生意気で生意」
「ざけんな。ガキ扱いすんな。」
よくわからないが嬉しそうに話し出した長身の生徒の話をぶった切って、俺はドスを聞かせた声で吼えた。
俺は普段、直ぐに頭にきたりしない。
大抵のことは受け流せばいいし、相手にすればかえって自分の時間を削ってしまうから。
だけど、今は何か頭の中で切れて、そんなこと言ってられなくなった。
俺は普通科生徒を切れ長の瞳で睨みつけ、ギリ、と歯を噛み締める。
「俺が年下っぽい?他の同学年と一緒にすんなよ。ナメてるとあんた痛い目みるぜ。」
掴みかかりたいのをすんでのところで抑えて、代わりに挑戦的に睨み上げた。
すると男も腕を組んだまま目を細め、明らかな威圧をしてくる。
「痛い目?フッ、遭わせられるなら遭わせてみろよ。お前に勝ち目はないと思うがな。他の中坊とどこが違うのか、どうやって証明してくれるんだ?」
…なんで上から目線なんだよ!ほんと一々ムカつく奴…。
相手も馬鹿みたいに簡単に挑発に乗ってきた。
コイツのプライドをズタズタにして、その上俺の凄さを身をもって体感させるには持って来いだ。
すでに勝敗が見えている勝負。悔しがるコイツが早く見てみたいと、俺は落ち着きを取り戻した。
えーと、裏で悩んでる人ー。お答えする・・・・かもしれない。
2009-04-10
いや、一個前の記事で一緒にしようかと思ったんですが、
裏ヘルプだけは別にジャンル分けしてあるので、裏探す人も便利かと。
先に聞いておきますよ。
裏ヘルプは(日記の)全部読みましたね?
・・・・・・はい、読んだってことで、簡単に質問にお答えします。
隠しますけど。
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あれです。ショートカットしてると、たまに最初のところが変わってたりするんです。
2009-04-10
どうも。本館サボりまくりの燈翔です。
が。
今日久しぶりに更新しました!って言わないと本館のカウンターがブログのカウンターに負けそうなので言っときます(涙)
サボる方がいけないのですが。ね・・・
写真編集途中まで頑張っているんですよ。いっつも真夜中になっちゃうだけで。
えーと、ごめんなさい。
本館では月森さんイラスト(仮)がUpです。
きゅんきゅんです。
気になる人はトップの門くぐって下さいね!(笑)
さて、web拍手にコメントやヘルプが来てたので久々返信。
隠しますよ。
あれです。ショートカットしてると、たまに最初のところが変わってたりするんです。 の続きを読む
テンプレ変更v
2009-04-10
はい。PCと携帯版、どちらもテンプレが黒背景です。
そういう気分なんでしょうかね。(苦笑)
土浦や月森は決して黒背景になることはなかったんですが・・・
桐也くん侵食が始まっていまして、黒くなっちゃいました。
PCの新テンプレの、シルバーのヘッドフォンと、レコードプレイヤーが凄く気に入りました。
携帯は黒背景にピンクの桜が綺麗に浮き出てて好きですv
オリジナル(一次創作小説イラスト)でサイトつくってたこともあったので、その頃は黒背景が基本だったんですよ、サイト全体が。
今回のコルダでは本館は白背景メインでやってます。
なので、黒背景はなんだか懐かしい感じ♪
桐也くんが治まったらまた白くなるやもしれません。それまでちょっとお付き合いくださいねv
ではでは。
桐也くん談義その2(ネタバレ)
2009-04-08
なんだかんだで前回1パターンしか書けなかったので、今回は後のパターンいこうと思います。いや、なんでそんなに桐也中心で語るか、って感じですが、
ほら月森さんだとそれぞれカップリングのフリークさんがすでに沢山いらっしゃるので、
ここで私が柚月の魅力とか語ると寧ろ怒りを感じられるのではないかと…
いや、土月メインサイトですしね。でも好きはそれぞれ、千差万別。
私は珍しいものでも、とりあえず口に入れるタイプです。
なわけで、あまり先入観の無い桐也くんを語ります。
…いえ、正直なところ私が大好きなだけなんですが。
それでもお付き合いいただける方はネタバレ覚悟でどうぞ。
願いごとひとつだけ5(土月)
2009-04-08
最近桐也プッシュだったもので。
数日前までブログ開けてトップの挨拶が加地で、力入れてるメイン連載が土衛だったので、流石にちょっと土月メインサイトとしてはどうよ…!
ということで、挨拶も連載も土月が戻ってきました。
最近時間があるので、小説書くということが楽しいです。楽しいって幸せだね!
さて、忘れちゃったかもしれませんが、願いごとひとつだけシリーズ再開です。忘れちゃったという方は読み返していただけると嬉しいです。
え?面倒?
じゃあちょっとあらすじを…
土浦は月森に友人とじゃれあう姿を見られてしまいました。嫉妬した月森は森の広場に隠れ、土浦は月森を探しに行きます。ところが見つけた月森は女の子だったのです。
「なんでお前が女なんだ?!」
「君が俺のことだけを愛してくれないから、猫神様に女性にしてもらったんだ。…何か不満でもあるのか…?」
「いや、ちょっと声が高くて肩幅狭くて背小さいかとは思うが、大した違いは…」
「?!…失礼だな…。なら…」
「…え?」
月森はおもむろに土浦に抱きつき、自分の体が変化していることを教えようとする。
一方、抱きつかれている土浦は青春真っ盛りの男子高校生。体が触れ合うことに耐えきれずに、恥ずかしさと自分の危うさの為に、月森を手荒に引き剥がした。
「ダメだ、蓮。これ以上はもたない…」
「…!!君は、俺が女でも愛してくれないのか?!…男でも…女でも駄目なのか…!?なら俺はどうしたらいい、どうしたら君に愛されるんだ…っ!」
そして舞台は修羅場を迎える…
ゴメンナサイ。嘘です。
面倒なのは管理人です。ごめんなさい。もう、あれだ。本編行きましょうか!
その音に誘われて2
2009-04-04
演奏の一番の聴かせ所で、バァン!という異様な音が大音量で練習室に響いた。(はあっ?!)
ドアの、僅かに開いた隙間から演奏を聴いていた俺は、
驚いて思わず扉を開き、部屋の中の人間に話しかけていた。
「ちょっ、今なんかすげーヤバい音しなかったか?!」
黒い制服の男は、多少信じられないような顔で眉間にシワを寄せ、一つ一つ低い方の鍵盤を鳴らしている様だった。
――俺だって信じられないけど、考えられる原因は一つ。
下がっていく音、白鍵のある一音で音が消えた。
男の眉が更に寄せられる。
「ソか…。あぁ、やっちまったかもな…。」
そう言って男は、鳴らないソの鍵盤を押しながら反射的に返事をし、アップライトピアノの蓋を開けて、中を覗いた。
俺も男の横へ行き、ピアノの椅子に膝を乗せて、男が蓋を片手で持ち上げている横から、ピアノ内部を覗き込む。
「ホントにか…?!…うわっ…、俺ピアノ線切った奴、初めて見た。」
ピアノ内部では、左の低い方の太いピアノ線が、ブッツリいっていた。
ピアノ線といったら、丈夫で切れにくいことで有名な筈だ。
それをブッツリと、しかも低くて太い線を切るなんて。
「あんた、どんなバカ力で弾いてたんだ…?」
思わず率直な意見が出てしまう。
「うるせ、…っ…!?」
隣の星奏学院の生徒は、一瞬ムッとした後、目を見開き、弾かれたようにこちらを向いた。
どうやら、見知らぬ奴が練習室に入って来たことに今、気付いたらしい。
「…ってか、…お前誰だ??なに勝手に入って来てんだよ。…私服だし。」
脅すように険しい顔で俺を睨み付けるが、俺はそんな程度で怯える、脆弱な神経は持ち合わせていない。
「これ、さっさと教師に言った方が良いんじゃないの?」
無惨になっているピアノ線に視線を向けたまま、俺は何食わぬ顔で言った。
「お前に言われなくたって、そうする。…ついでに…」
男はアップライトの蓋を全開にして右手を離すと同時に、素早く左手で俺の服を後ろから掴む。
「怪しい侵入者も教師に突き出さないとな。学院は関係者以外立ち入り禁止だ。」
口の端を吊り上げ、獲物を捕まえたような表情をしている男を、俺は面倒くさ気に睨んだ。
…関係者、なんだけど。
「離してよ、学院に突き出してもお咎め無しで終わるよ?俺は。」
「はあ?どういうことだ。」
桐也くん談義1(ネタバレ注意)
2009-04-04
はい、小説ちまちま進めておりますが、桐也は意地っ張りで男らしいのでなかなか恋愛発展しませんね。
桐也の公式小説、追憶のソルフェージュ読みました。
以下ネタバレとカップリング妄想。見てない方は注意!






