いつもお前だけを思ってる3

 2008-04-30
「…っ!?危ないだろう、どこから降りて…っ、…離せっ!」

一瞬体を強ばらせていたが、我に返った蓮は抵抗してバタバタもがいた。

逃げられないように俺は腕の力を強め、蓮を抱き寄せる。

「違う、あれは…」
「…っ、…何が違う!?告白されて彼女と仲良く調理していたんだろう?!…俺のことは…もう構わないでくれ…っ」
「…、構う…!…お前今まで俺のこと待っててくれたんだろ?!ヴァイオリン弾きながら…」
「君のことなど待っていない!…俺は練習をしていただけだっ!離してくれ…っ、君なんて………っ、……大嫌いだ…っ。」

俺を切り裂くように俺の言葉をザクザク切り捨てていた蓮は、最後の方は泣きそうな、消え入りそうな声で言った。
俺の腕を掴んでいる蓮の手が小刻みに震える。

俺の心臓は、嫌いと言われて凍りつくかのように痛んだが、

切なく歪められた綺麗な眉、悲しげな蓮の表情に…、これ以上なく惹きつけられる。

…あぁ、俺はこいつ以外愛せない…。

悲しませておいて不謹慎だと思うが、そんな顔もどうしようもなく惹かれた。

言葉とは裏腹に、全身から俺を好きだと発している蓮が愛しい。


強く、強く抱きしめた。

離れていかないように。

離さないように。


抱きしめたら蓮は体を強ばらせ、それでも弱い抵抗をする。

「お前が嫌いでも、…俺はお前が好きだ…」

「?!…、…嘘をつくな…っ、…彼女と付き合うのだろう?俺はもういらないのだろうっ…?!」

蓮の心の悲鳴が聞こえるかのように、俺の胸に刺さる悲痛な声。泣きそうになりながら必死に押し返す腕。

嘘だ、いらない、という言葉に、俺は火がついた。

「…嘘じゃない…っ!…いらないわけないだろ…?!…俺はお前以外好きになんてなれない…っ。お前以外は考えられない…!」

俺は心のままに叫んで、強く体に蓮を感じた。

触れている体が息をのむのがわかった。

「……、頼むから聞いてくれ…。…あの女は既に男がいるし、…そいつにケーキ作りたいから、俺に作り方教わりに来ただけなんだっ……。」
「…………………、どういう…ことだ…?」

蓮が不安そうに眉根を寄せながらも尋ねてくる。
どうやら聞く気になってくれたらしい。
抵抗が薄くなったので、俺はそっと腕の力を抜いた。


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いつもお前だけを思ってる2

 2008-04-30
「…何喜んでんだ…?お前俺に告白する気じゃ…」
「ふふふっ…、付き合うってそっちか〜。…違うわよ、別の頼み事。お菓子作りに付き合って欲しいの。」

金髪美少女は腹を抱えて笑い、俺に向かってウインクする。

…待て、何がなんだか…

俺がさっぱり状況がわからないのを感じてか、真面目な顔に戻ると、伊部は話を始める。

「実は…私彼氏いるんだけどね…、ほら、私って音楽科の噂の美少女ヴァイオリニストでしょ?…周りにはお菓子作りとか得意だと思われてて…」
「自分で噂の美少女とか言うなよ…」
「話遮らないでちょうだい!…それで彼がお菓子好きだから作ってあげようと思ったんだけど…周りの女友達にすら作り方聞きにくくて…」
「んなの、本見りゃすむことだろ。わざわざ俺に頼まなくても…」
「彼サッカー部だし、土浦くんに好みの確認してもらったり、…その、…男の子の意見言って欲しいなって…、それに私、本見ても料理全然駄目で…、日野さんに前に土浦くんは料理上手って聞いて…普通科の土浦くんならお願いしやすいかなって…」

……日〜〜野〜〜。
何音楽科にまでベラベラと…っ!
許さねえアイツ…こんど会ったら二度と変なこと言って回るなってガツンと言ってやるからな…

俺は髪をかきむしった後、伊部に背を向けて、ドアに近寄りながら言う。

…少し悪いと思うが、俺だって今日はそんな気分じゃ…

「……〜状況はわかったが、俺も菓子なんて作ったこと……、殆どねーし、時間も無いからもう帰らせて…」
「今の間は何?…あるんでしょ?作ったこと!…お願いっ、君だけが頼りなの!…今日じゃないと駄目なのよ!…今日なの…、彼の誕生日…!」

必死に俺の腕を引っ張り懇願する姿や真剣な瞳、そしてこの女の恋人が今日誕生日だということに驚き、俺は振り向いて伊部を見る。

「お願いっ…」

切なげな伊部の顔や声は、何故だか数分前の悩んでいた自分とダブる。

…恋人の誕生日プレゼント…か…

俺と同じように、好きな奴のために悩む女に、素直に同情した。

好きな奴に何かやりたい、って気持ちを叶えてやりたい気もする。

だが、俺の方はどうする…?

そう考えて、あることを思い付いた。

「…材料、余分にあるんだったら手伝っても良いぜ?」





いつもお前だけを思ってる2 の続きを読む

いつもお前だけを思ってる

 2008-04-29

好きなやつの誕生日。

やっちまった、ぼーっとしてたらあっという間で、
たいしたものも思いつかないまま結局は当日になってしまった。

好きなのに。

生まれてきてくれた日を
思いっきり祝ってやることくらいしてやりたいのに。

焦れば焦るほど何をあげればいいのかわからなくなった。

…駄目だ、情けない…、とりあえず落ち着け…

蓮の誕生日当日、俺は、良いプレゼントが思いつかなかったため何も用意できず、
朝も蓮と登校しながら、気まずくて蓮の顔も見ていられなかった。

話をされても曖昧な相槌だったかもしれない、
そのせいか、蓮は学校直前で

「……先に行かせてもらう。」

と不機嫌さ丸出しで先にスタスタ行ってしまった。

二人で登校すると何かと注目されるのが五月蝿くて、
大抵は時間差をつけて俺が先に行くんだが、
今日ばかりは蓮の剣幕が凄くて、俺は引き止めるタイミングを見逃した。

……しまった、怒らせた…。

誕生日にわざわざ怒らせてどうする。
最低だ…。

呆然としたまま学校に着くが、授業内容もさっぱり頭に入らない。

授業中や休み時間は蓮を怒らせたことと、プレゼントのことでいっぱいになっていて、

周りなんて見えていなかった。

6時間目が終わると、俺は周りが帰り始めるのをどこか人事のように見つめながら、
どうしようどうしようと心の中でぶつぶつと呟く。

すると、俺の前に図体のデカいのが立ちふさがった。

「つっちうら〜、こんなとこでぼーっとしてていいのかよ?」

机に頬杖をついたままそいつを見上げると、クラスの中で結構仲良いほうの原田だった。

「なんだよ、原田。俺がぼーっとしてようがぶつぶつ言ってようがかんけーねーだろ。」
「いやいや駄目だろお前。昼休みにお前に話しあるって来た子に呼び出されてたろ。」

……なにがなんだか。原田の話がさっぱり見えない。

「……はあ?」
「はあっ?じゃねーだろ、土浦〜。あんな可愛い子からの呼び出しなんだ、絶対あれだよな〜、羨ましいよな〜もう…」
「何だって…?」
「だ〜か〜らぁ〜、昼休みにお前がいないから俺が伝言受け取ったんだって、お前が屋上から戻ってきた時言ったろ?お前に言いたいことがあるから、放課後家庭科室に来てくれって。いいよな〜、音楽科2年、噂の美少女だろ?…はぁ〜、俺も一回で良いからそういう風に女子から呼び出されてみたい…」
「……………………。」

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お待たせしました!

 2008-04-29
蓮ちゃんお誕生日企画。
ちょっと長めの小説のアップを始めます。

しかし書いてから設定がパラレルな状況になっていたことに気づいたりしました。

そこんとこは目を瞑ってやって下さい。

4月ですが月森が星奏にいます。
そして土浦は普通科のままです。
もちろん二人は出逢ってます。
ラブラブカップルです。
最初の1点だけ矛盾しちゃいますが、大目に見てください。

書いてから蓮ちゃん海外に行っちゃってることに気づいた始末。

(…ダメじゃん…)

でも海外プレゼントネタは以前書いたし、土浦が会いに行くには早すぎるので…

やっぱりパラレル…

もし蓮ちゃんが日本で3年生やってたら〜

ですね。


まあ、軽い気持ちで読んで下さい。

Web拍手ありがとうございますvv

 2008-04-29

Web拍手コメントへ返信しますv
リンク申し込みは掲示板でもWeb拍手でもどちらでも大丈夫ですよ。

ではコメントです〜。

只今蓮ちゃんのお誕生日小説ポチポチ作成中ですよ。
皆様楽しみに待っててください。

Web拍手ありがとうございますvv の続きを読む

おぉ!今日ってか昨日は

 2008-04-25
蓮ちゃん誕生日でしたね、おめでとう!!後で蓮ちゃんお誕生日小説書きますねvv

えーと、お知らせです。

投票は更新がSeiso番組、質問までまだかかりそうなので、(あとまだまだ質問いただきたい気もするので)
今週も来週もしっかり受け付けてます。
質問待ってますよ〜。

あ、してくれた方、ありがとうございます。柚木さんと火原さんがウハウハドキドキしているかと思います。

では、コメント返し〜vv


おぉ!今日ってか昨日は の続きを読む

〜Seiso〜純白のトキメキ

 2008-04-24
時間が刻々と過ぎる中、土浦が来てくれたときには本当にほっとした。

と、その気の緩んだ瞬間、背中に柔らかい感触と温かい吐息を感じて、背筋がゾクリと震える。

…口付けられた…っ?!

「な、っ…、にを…!?」

顔が熱くなり驚いて何がなんだかわからないうちに、ファスナーと上のホックが止められる。
振り向くと土浦の、悪戯完了、というような満足そうな顔が見えた。

何か言ってやろうと思っても、言葉がとっさに出てこない。

「俺の前で、無防備に背中見せてるお前が悪い。」

そう言って爽やかに笑われては、さすがに言い返す気も起きなくなってしまった。

…そうだ、今なら聞けるかもしれない…

土浦の雰囲気が柔らかくなっているのを感じて、先ほどのギスギスした理由を聞いておきたいと思った。

俺だって君のことを知りたい。
何故君があんなにも怒ってしまったのか…

同じ鉄を踏まないためにも、君との関係を良いものとして築くためにも、知っておきたい。

「土浦、先ほどのことだが…」
「悪い、後で聞く。今は早く出た方がいいぞ。お前待ちだから…、じゃな。」

土浦はそう言って、深い色の瞳で笑ってから、カーテンを閉めて行ってしまった。


…そうだ、今は早くしなければ…

この番組中に仲直りをする事は叶わないだろうか。残念だ。

早く君に近づきたいという気持ちを抑えながら、少しまるく膨らんだ白い日笠を持ち、更衣室のカーテンを開く。

途端にキャーッ!という大音量な観客の歓喜の声が聞こえ、驚いて体が前に行くことを拒否し、数歩後ろに下がってしまった。

「月森くん、大丈夫だよ、出ておいで?」

柚木先輩は笑顔で前に出ることを促す。

あぁ、…首や肩は開いてスースーとしているし、女性が着るものを着ているんだということが観客の声で、視線で、ありありと感じる。
自分の滑稽な姿に情けなく恥ずかしくて、消え入りたくなった。

けれどそのままでは番組が進行しないので、渋々更衣室から出て、客席から見れば土浦達が座っているテーブルや椅子があるところより後ろに位置するステージに、重いスカートを引きずるように移動した。

今着ているドレスは、中世ヨーロッパの貴族女性が着るような純白でレースの段がついた、スカートで、少しまるく広がっているプリンセスドレス。
中には白くてゴワゴワしたものが沢山入っていて、それでスカートを膨らませているらしい。

〜Seiso〜純白のトキメキ の続きを読む

裏ヘルプ返信のち土月。

 2008-04-22
えぇと、ブログやサイトへの拍手、ありがとうございます。

投票が増えている!と思って見たら、裏ヘルプ質問でした。(汗)

投票で裏ヘルプ質問、回答はご勘弁ください。
Web拍手でのみ受け付けて、ブログで返信しております。

あくまで投票はSeisoの月森さんたちへの質問だけでお願いします。
「好きな色とか食べ物とか一番苦手な人は誰ですかとか、実は最近土浦さんが月森さんと仲良く見えますが、どんな関係なんですか」
とかそんなんでお願いします。

管理人、物凄い勢いでコケました。



でもヘルプいただいたので、(次からは本家サイトのWeb拍手でお願いしますね。)
お答えします。隠しますが。

投票の方は月森さんたちへの質問でなかったので削除させていただきますね。



裏ヘルプ返信のち土月。 の続きを読む

櫻花爛漫・希〜のぞみ〜

 2008-04-22

ひとひらひとひら
甘い香の中舞う花よ

柔らかな薄桃色の
長い長い歴史を知る花よ

あいつと会ったのも櫻の下

花びら降る
その場所で


どうして僕らは出逢ったの?
それはきっと絶対的な何か



「柚木、花びら手でキャッチしてみない?」
「花びら…をキャッチするの?」
「うん!捕まえられたら何か良いこと起こりそうでしょ?」

今より跳ね回る無邪気なあいつ、
今より髪の短いあの頃の俺。

「いいよ。競争だね。」

笑顔で笑った俺は、本当の笑顔なんて忘れていた。

良いことなんて起こるわけがない。
いつだって願えば奪われていく。

当たり前のレール
間違いのないゴール

変わらない
変えられない

すべては一つのもののためで、
俺も一つの駒にすぎない。

それでも叶うとお前は信じて
手を…伸ばすのか。




…叶うものか。

ただの願掛けに
熱くなる心は持たない

簡単に捕えられるだろうと伸ばした手

…こういうものは動かない方が向こうから寄ってくるものだ。


ふわりふわり

ほら、捕まえた、…



開けばそこに


薄桃色は無かった。




櫻は感じたかのように
僕を避けていたんだ。






今なら、

お前に会って少しだけ
お前の強さを分けてもらえた俺なら、

捕まるだろうか。

…願ってみてもいいだろうか。


見事なまでに踊り散る
花吹雪に魅せられて

見上げた俺は
手を伸ばす。

恐いほど美しい
一本の大木。

願うなら
俺にも変えられる未来を

願うなら
何にも代え難いお前を


掴みたい。

この手で…


次から次から降ってくるとめどない花の雫

ふわり

手の中に入る。

掌を握りしめ
そっと開くと



桃色のそれは
跡形もなかった




あぁ。


叶えてはくれないのか。
やはり俺では駄目なのか。


未来を夢見たいと思った今なら

捕まってくれる気がしたのに


俺の手には
何もなくて。


ツキンと心が痛んだ。


痛みを感じなかったあの頃とは違う

鈍っていた感覚を呼び覚ましたのはアイツだった

痛い
苦しい

俺は見放されているのか

悲しくて
手を握りしめた…


「柚木!…っと、捕まえた!」

後ろから声
振り向けばお前

まさか
どうして
このタイミングで

お前というやつは
にっこりと笑うんだ


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裏ヒントについてです〜

 2008-04-21

拍手有難うございます。
ヘルプが来ていたのでコメントお返ししますね。
ちょっと隠します〜

裏ヒントについてです〜 の続きを読む

Seiso通信その2

 2008-04-19
「こんにちは、Seisoシリーズは楽しんでいただけてるでしょうか。柚木です。」
「…月森です。」
「第2回のSeiso通信はこの組み合わせなんだね?」
「…そのようですね。」
「ご不満かな?土浦君とがよかった?」
「…っ、そんなことは…」
「ふふ、ちょっと土浦君がよかったんでしょう?」
「……っ///」
「相変わらず可愛いね、君は。でもどんな男の前でもそんな顔をするのは危険だな…」
「柚木…先輩?」
「喰われても文句は言えないぞ…?」(やたら低い声)
「…なっ…!?」
「人目を盗んで土浦もお前にセクハラしてるんだ、別に良いだろ?」(月森の首筋に口付け)
「…や、ぁっ!止めてください!」
「へぇ、全力で抵抗できるようになってきたのか。」
「……」
「慣れ、かな?…彼とはどこまでいったんだ?」
「……」
「教えてくれないのか…?」
「言う必要はありません。」
「……ふぅん、いいよ。…君を苛めるような質問が来てるから、それと一緒にトークで聞かせてもらおうか。」
「っ、…!!」
「ハガキ箱開けるのが楽しみだねぇ…」
「悪趣味です…柚木先輩っ!」


〜Seiso〜親近感のconcerto

 2008-04-19

月森が着替えている間、俺はレイン越しにニクスってやつを無意識で睨んでいた。

…そうかよ、やっぱり月森に気があるんだな?

モヤモヤは晴れない。

月森を追っていたニクスの青い目が俺を捉える。
そして、笑った。

品がありながら深く怪しい笑みを向けられる。

…あぁ、なんか覚えがある。前にも柚木先輩に同じような…

「なぁ、…おい。…ニクスがなんかしたのか?」

横から声がした。
見れば俺とニクスの火花の散らし合いに挟まれたレインが、怪訝そうにこちらを見ていた。

「…いや、なんでも。」

もう一度ニクスを牽制のため睨みつけながら、俺は視線をふいと反対側に逸らす。

「ニクス。…あんた何か気に障ること言ったんだろ。」
「おやおや、まるで私がいつも気に障る言い方をしているような口振りですね、レイン君?」
「あんたがいつ気に障る言い方をしてないんだ?」

…月森がドレスに着替えている間は俺も暇だ。ここは俺も、トークに参加するべきなんだろうが。

でも俺が突っかかる前に、レインの方がニクスに突っかかってるからな…。

こいつらは俺と月森が喧嘩してたみたいに、これが日常茶飯事なのかもしれない。

少しだけ、2人に親近感が沸いてきた気がした。

「あんた等は…付き合い長いのか?」

初めて自分から割って入ろうと思い、口を開くと、2人は少し驚いたように俺を見る。
まあ、机に肘をつけ頬杖ついている、ぶっきらぼうな態度の俺から話しかけるとは思わなかったんだろうが。

「いいえ、ひだまりプロダクションで初めてお会いしたんです。そんなに長くはないですよ。」

にっこりと笑うニクスは何故だか嬉しそうに見える。

「仲良いんだな。」
「なっ…!?……ぜ、全然仲良くなんかないっ!!」

高めの声を出して興奮気味に否定するレインの様子を見ていると、少し前の自分や月森の反応と被る。

…そう言えばそんな時期もあったな。

仲良いと言われて、全力否定。
懐かしい。

なんだか面白くなってしまって俺は思わず笑ってしまう。

「ふっ…、くっくっく…」
「!?…何がおかしいんだ…?」
「顔赤い。」

ツボに入ってしまい、腹を抱えながら、レインの顔を指摘した。

興奮か否かは知らないが。

「なっ…!?」

指摘したら更に赤くなった。
チャラいかと思ってたが、意外と純粋なんだな。

「…呼び方…レインでいいか?」

〜Seiso〜親近感のconcerto の続きを読む

Seiso通信〜

 2008-04-16

「よぉ。通信と言うか、現状報告というか。」
「・・・・トーク番組『華麗なるScore』へよせられているハガキの話だな。」
「・・・・・・・ところで・・・・来てんのか?」
「あぁ、ちゃんと来ている。安心してくれ。」
「・・・・どんな・・・」
「それはここでは言えないだろう。」

「いや、そうなんだが・・・・もうちょっと・・・」
「君と俺に・・・・・・・」
「に?」

「まだまだ募集していますので、お待ちしています。」(お辞儀)
「だぁっ!!・・・だから気になるだろうが!!」

「・・・・・ところで君の隠し芸は何をやるんだ?」
「え?・・・・・・・ピアノ?」
「それだったら俺もヴァイオリンを弾かせてもらうが?」(睨み)
「女装したまんまドレスでか!?」
「・・・・・・・・・それは無い。」

ブログ、サイト拍手コメントに返信です。

 2008-04-16

ブログとPCの本家サイトの拍手コメントにお返事したいと思います。

今回のお礼小説は下の空色の君です。長くなってしまったのでコメントはこちらに載せました。

では、隠しますね。

ブログ、サイト拍手コメントに返信です。 の続きを読む

空色と君。

 2008-04-16
“…梁、”

“…梁…”

誰かが呼んでいる。
あぁ、よく馴染んだ弦に近い声質。

「れ…ん?」

“…もう嫌だ、…耐えられない。”

瞳を開ければどこかの白い部屋で2人きり。

「何が…?俺が?」

蓮を怒らせるようなことをしただろうか。身に覚えがなくて俺は首を傾げる。


“…君が…”

「俺が?」

“………、……”

黙ってしまった。


「何だよ?」

強くなりそうな声を抑えて、優しく聞いてみる。
蓮は言いにくそうに口を開いた。

“…君が…、俺以外に優しくするのはもう耐えられない…。
笑いかけるのも、触れるのも。
君はそんなつもりはないのかもしれないが…俺は…”

“…辛い。”

そう言って、今にも消えそうに、儚く痛く笑う。

“…もう…”

抱きしめようと手を伸ばしたら、
パリンと壊れてガラスの欠片になり、

散る。


空間にキラキラ、キラキラ。

蓮が消えていく。



それが切なくて、

気づいてやれなかった自分が情けなく憎らしくて、



俺は…





絶叫した。





「うわああああっ!!」




引きつった情けない声が響いた。















「梁、…梁!?」

体に振動を感じて、意識がふわり、浮き上がる。
焦ったような蓮の声と柔らかな風が、だんだんと頭をクリアにしていく 。

目の前には心配そうな蓮の顔、
俺をのぞき込んでいて、蓮の後ろに吸い込まれそうな水色の空が広がっていた。

「蓮…?」
「大丈夫か?梁…。うなされていた…」

うなされていた?

そう、何だか悲しい…

夢を見たんだ。

「…ごめんな。」

俺は起き上がって、蓮の隣に座り、体を抱き寄せる。
俺が寝ていたのはベンチの上だった。

引き寄せた蓮の体からは、清潔な蓮の匂い。

「梁…?!何が…、どうしたんだ…?」

戸惑う蓮だが、さすがに夢見の悪い俺を突き放すことはしない。

「言いたいことがあったら、ちゃんと言えよ…?…俺はお前が…、」

あの夢が正夢にならない保証はない。

最近蓮が寂しそうに笑うのはもしかしたらそれが原因かもしれない。

俺は一呼吸置いて少し体を離してから、蓮の目を見て告げる。

優しく、顎を捉えて、こちらを向かせて。

「…俺はお前が一番だから。お前以外に本気になれるやつなんて…いないから。」

真剣にそう言えば、抱きしめた腕の中で、蓮が息を飲んだ。

「梁…?」

吐息混じりの声と、揺れた瞳。

「夢の中で、……お前が消えて…、俺が…、お前意外に優しくするから辛いって…」

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最近のSeisoについて

 2008-04-16

Seisoは第2シーズンとして、トーク番組に入ってますが、…

ちょっと皆様の拍手が少なくなっていてガタブルしてます、管理人。

何でしょう、やっぱりネオアンと合同はマズかったかしら、それともラブがトークだから足りない…?

ネオアンはネオロマ好きな方はご存知かと思ってたんですが…

反応がイマイチ…?

アニメも始まりましたし、なるべくネタバレをしないように人物の魅力だけ書けたら…そしてコルダメンバーと交流してみたら面白いかな、と。

あくまでネオアンチームは今の番組だけ参加なので、お気に召さない方…いらっしゃったら…ちょっと待っててくださると、いつものノリが帰ってくるかと。

そしてコメントも最近ブログにいただいてないので、…何かあったらコメントしてやってください。

要望でもなんでも。

ではでは。

〜Seiso〜宴の始まり

 2008-04-15

レインの挨拶が終わり、会場がまた沸く。

ポーズ付きで挨拶したレインに対し、ニクスは隣でくすくす笑っていた。

「…あんたがやれっていったんだろ…?」
「ふふ、すいません。…いまいち決まっていなかったので…」

どうやら、あの2人は仲が良いらしい。

お互いに言いたいことを言い合えるようだ。

…今の俺たちとは大違い…。

土浦は何が気に入らないのだろう、ずっと怒っているようだった。

セットの裏で待っていたとき、見えない彼の感情を知りたくて、俺は知らず知らずのうちに彼の顔を凝視していた。

彼は視線に気づき、俺と彼の瞳が重なる。

俺は一瞬怖くなったのと、決まりが悪くなって気恥ずかしいのとで、目を逸らしてしまった。

…そのまま。

今日少し言い争ったあのときから一度も会話ができていない。

…俺は、今までなら土浦とそんなことになったとしても、何とも思わなかった。

好きだという感情を知るまでは。

…関わるなと言われても、寄るなと言われても、君が何を怒っているのか、何故冷たい態度なのか、どうしても知りたくなってしまう。

今は…、君の怒った顔は好きではない…。

本番で今日は客も入っているのに、気持ちは沈んでいくばかり。

すると、不意に声を掛けられた。

「…ヤバいよな、なんかすげー負けてる気がする…」

しかも土浦に。

少し嬉しくなって、けれどすぐに会話の内容の意味を考える。

「ぁ…、ああ。彼等はファンの前に出るのは慣れているのだろうか…」
「ひだまりプロって俺等の事務所よりだいぶ後にできたって聞いたが…」
それでも俺達が入った時期と彼等の入った時期の差もあるだろう、とも思ったが、俺ももう入りたての新人ではないのだから、挨拶をサービス付きで出来ているべきなんだと気づく。

ただでさえ緊張でまともな挨拶ができないというのに、このまま俺達が喧嘩している場合ではないだろう。

なるべくあのゲスト2人に引けを取らぬよう、頑張ろうと思い、司会の合図で俺は置いてある椅子に座る。

今日の出演者は全員揃ったので、早速本題にはいるため皆が横一列に並べられた椅子に座った。

並び順は客席から見て、右から火原先輩、土浦、レイン、俺、ニクスさんに柚木先輩だ。

「あれ、並んで座ってみてから思ったけど、レイン君と月森君の間でぱっくり右と左の人間系統分けられそうだね。火原…」

〜Seiso〜宴の始まり の続きを読む

〜Seiso〜心に灯る炎

 2008-04-14

人間勢いが大事なこともあるし
やってて慣れればなんてことなくなるかもしれない。

だけど、これは慣れたくないし、慣れる予定もない。

…なるべく弄られたくないんだが、容赦なし。

いくらなんでも笑顔で一言は…キツいだろ。

…目の前には大量のファンが目を輝かせている。
加地なら得意だろうが、…無理だ。何も言うことが思いつかな…

「まだかな、土浦くん。今日は他にもゲストが来てくれているから、早めにカッコ良くビシッと決めて欲しいんだけど。」

…そうだった。

柚木先輩の言葉で思い出したが、今日は裏であの胡散臭いやつも聞いている。…決めないと示しがつかない…か。

俺は決心して、前を向いた。

「今日は来てくれてありがとな、俺も…あ、…会えて嬉しいぜ?」

少し笑みを浮かべて言い終わると、顔に熱が上昇する。


…そして激しい自己嫌悪に陥った。

…何だ会えて嬉しいぜって。

嬉しいぜ?

うわぁ゛ああっ…俺の柄どころの問題じゃないだろ!

穴があったら全速力で入りたい。そしてそのまま帰って来たくない。

あああ…もうタレント辞めてぇ…っ!!

あまりの恥ずかしさに前が向けず、斜め下を向いたまま黙っていると、黄色い声で盛んに名前を呼ばれた。

慣れない…
ありえねぇぐらい恥ずかしい空間だ。

「さて、今日は特別ゲストが来ているんだよね?火原。」

「うん!Seisoと同じように若手のタレントがいっぱいの、ひだまりプロダクションから、活発でかっこよくて、オシャレなレイン君と…」
「優雅な大人の魅力、落ち着いた微笑みの紳士、ニクスさんです。」

ちゃっちゃと進行していく司会の2人。俺と月森は真ん中を空けるように脇に移動する。

派手な登場の音楽、そして下から出る煙みたいなのが、勢い良くセットの中央に開いている入り口の脇から上がった。

…あれ…?俺等ん時あれあったか?外からのゲストだからって贔屓してんのか!?

俺がそう思っても誰が答えてくれるわけでもなく。

髪が長くて黒髪の、やたら俺の気に障るニクスって奴と、チャラチャラした格好のレインって呼ばれたやつが現れた。

どうしても俺はあの長髪の奴が怪しく見えてしまう。雰囲気か?…あの、笑顔が武器になってる信用ならない感じ…。

〜Seiso〜心に灯る炎 の続きを読む

見守られ祈る愛の歌(吉加)

 2008-04-11

こっそりと忍び込む、
僕と貴方だけの空間。

愛おしい貴方に一秒でも早く会たくて、僕は今日もヒラヒラ花に群がる蝶のように貴方の部屋を訪れる。

理事長室。

愛しのプリンス…いやキング?のおわす仕事部屋。

軽いノックをすると、入りたまえ、と背筋がゾクゾクするこえが聞こえた。

嬉しい、嬉しい。

貴方に会えるだけで、…その声を聞くことができるだけで。

部屋に入ると書類にペンを走らせながらも、僕を気にする気配。

「何の用だね?」
「あはは、酷いなぁ、暁彦さん。僕がここに来る理由なんて一つじゃない。」

暁彦さんとの会話は駆け引き。甘い色香を含ませて、ちょっとでも構ってもらえるように誘う。

いつも放課後になり、暁彦さんの仕事が終わる頃に僕はこっそりやってきた。

「…君は…、」

ふぅ、と溜め息が聞こえた。

溜め息つくなんて、そんなにお邪魔なのかな。でも、僕の誘いが効いたって可能性も…

「毎日こんなところにばかり来るよりも、少しでも練習をしたほうが君のためになると思うのだが?」

…うわっ!痛い…

「…わかってます。…でも、ヴィオラは家でも練習できるけど、暁彦さんには学校でしか会えないから…。」

僕にも譲れないものはある。
あまりにも短い貴方との逢瀬。

それがなければ、僕はもうきっと

くるしくて
さみしくて
かなしくて

貴方に焦がれて押しつぶされてしまう。

「貴方に会えないと…、僕は愛が足りなくて…死んじゃうんです、暁彦さん…。」

全て本心。貴方の愛がなければ僕は――

「…―っ、出て行きたまえ…。」

…え?

…暁彦さん

今なんて?

苛ついた、本当に冗談で言っている調子じゃない暁彦さんの言葉。

出ていけ?

デテイケ――?

全てが。部屋が。視界が。

体が。心が。

心臓が。呼吸が。

凍りつく。


涙を流すこともできない。


何故?

どうして―?

いらない?僕は暁彦さんに必要とされない…?


ぐらりと視界が、体が揺れた気がした。


硬い生地、腕、瞳と同じ色のネクタイ。

気づくと貴方の中にいて、引き寄せられて最初は優しく、だんだん激しく求められた。

「…ふ、ん…、暁…彦さん?……僕は、…いらないんじゃ…」

見上げると、言いにくそうな暁彦さん。

「…私が…悪かった…、謝ろう…すまない。」

本当に申し訳なさそうな、暁彦さんらしくない顔。
…どうしたんだろう…。

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トーク番組質問コーナーハガキ大募集〜!

 2008-04-11
Seisoシリーズ小説はなんと、今回で32話目になるそうです。番外編が数話ありますけどね。
すごいですね。まさかそんないっぱいいってるとは思いませんでした。
これも拍手、コメント、飽きずに通ってくださる皆様のお蔭です。

ありがとうございます!m(_ _)m

さて、Seisoも月森さんと土浦さんが一応仲良くなってきて、第2シリーズに突入してきた感じです。

前回からひょっこり出てきているのはネオアンジェの方。アニメ化おめでとうございます!
その記念じゃないですけど、柚木と火原司会のトーク番組、華麗なるscoreのゲストで参加してくれます。

今回はトーク番組なので、皆様にもちょっと参加していただけたらな〜と思っているんですが、
今回トークに出演の柚木、火原、月森、土浦、そして他の事務所からゲストの2人にも、質問コーナーを小説でつくりたいと思うので、質問を何個でも誰にでもいいので、ブログ拍手やサイト拍手のコメント、または投票…って投票の使い方違いますが、それぞれで、
質問者のハンドルネーム、質問したい人、質問内容をかる〜い感じで募集します!

どれだけ質問が集まるかわかりませんが、少なかったら全部載せますし、多かったら司会の柚木と火原がハガキの中からごそごそ質問手探りして探す感じでランダムに選び、他は次のトークの機会に回します。

簡単な「月森君の趣味はヴァイオリン以外何ですか?」という質問から、
「土浦のダンスレッスンて何してるんですか、VTRとかで是非みたいです。」

とかいう質問じゃなくて寧ろ要望だろ、とつっこみたくなるようなもの、
「月森くんの好きなタイプってどんな人ですか」
とキャラクターを困らせて喜ぶ恋愛系。

どんなものでもいいです!

受付期間はトーク番組の質問コーナーに差し掛かるまでですね。

だいたい今のペースだと来週の終わりごろに締め切りでしょうかね〜。

次回でゲストのもう一人が顔を出します。

初の試みでドキドキ…

皆さま参加型の小説ですね!

皆さん気軽に質問送ってくださいな!待ってます!


Seiso〜トーク番組華麗なるscore

 2008-04-11

イライラする。
突然やって来た、あのいけ好かない感じの男。

昔、月森に感じていた、己を突き刺すような、憎むように全身で相手を攻撃するようなあの苛付きとはまた違う。

ムカムカ。
それが一番適当な気がする。胸に靄が掛かって、取っ払いたいのに出来ない、そんな感じだ。

あの男を庇い、イイ奴だという月森にも何だかムカついた。更に、仲良くしろと言われて、イライラが増した。

解っている。ゲストだとか事務所同士の交流だとか。俺だってそんなに喧嘩っ早いつもりもない。
けれど、友好を深めるべき立場だと頭で理解していても、心が拒絶していた。

月森の隣に並んで、スタジオに一緒に入って来たのを見た瞬間から。

入り口で、何だか無駄に偽善的な笑みを浮かべて話し掛ける男に、月森は全く警戒せず、微笑んだりしていて。

品があり、礼節さを持つ優しげな大人に、真面目な月森は好感度が上がってしまうんだろう。

だが、そうだとしても下心がありそうな笑みくらい、見分けてほしいもんだ。

現在本番が始まっていて、セットの裏で待機していても、俺はまだ腕組みをしたまま、行き場のない怒りが込み上げてきていた。


…しっかし…。
さっきはあの男の味方をする月森の言い方にカチンときたが、今思えば少しきつく当たってしまったかもしれない。

謝るタイミングを逃してそのままになってるが、『俺に指図するな』はさすがに言い過ぎたよな。
月森も訳が分からず綺麗な眉を歪ませていたし、あの男が気に入らないとしても月森につらく当たる必要はない。

あいつは俺にもっともなことを告げただけ。

責める理由はない。

ただ…、自分でもよくわからないが、あの男のことを口にする月森を見ているだけで、小さな棘が胸に痛みを走らせる。

もう本番は始まっていて、司会の柚木先輩と火原先輩が番組を進めている。俺は中央に大きな入り口付のセット裏で月森と、他の事務所のゲスト2人も俺らと少し離れて待機しているが、俺はむしゃくしゃしていて、不機嫌オーラを隠すこともせずに突っ立っていた。

まずいことはまずい。このままだと月森ともまともな会話ができない。トーク番組の時に限ってこんなことになるとは…

せっかくあんな気を使って接してきたんだ、こんなことで月森に嫌われたくはない。

やっぱり今、サラッと謝っとくか…

そう思って月森をちらっと視界に入れる。

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Seiso〜水の波紋〜

 2008-04-09

午前7時前ー
Seisoスタジオ内廊下を俺は早足で歩いていた。

このペースなら今日も問題無く仕事に入れるだろう。

俺は余裕を持ってスタジオ入りできるよう、いつも早めに宿舎を出てきていた。

靴音を廊下に無駄に響かせることのないように進むが、今日は少々、足取りが重い。
何故なら、俺が最も苦手としているトーク番組に、これから出演しなければならないからだ。

溜め息をつき思考に捕らわれていた俺は、次の瞬間、角から急に出現したものに直ぐに反応することができなかった。

「…なっ…!?」
「…っ…!」

目の前に紺と青を捉え、人だと判断できた次の瞬間に、大切な物を庇って、俺の胴体はどんとぶつかる。体に少しの痛みが走った。

「っ…」
「…っ、おや…、大丈夫ですか?…お怪我はありませんか?」

穏やかな低音と、ぶつかって後ろに倒れそうになった俺を軽く抱き止める腕。
そう、俺は今日の仕事でヴァイオリンを演奏するため、ヴァイオリンケースを手にしていて、そのヴァイオリンを衝撃から守るため、きちんと受け身がとれる状態になかったのだ。
もし助けてもらわなかったらどこか腕以外痛めていたかもしれない。

俺は驚き、相手の顔を見上げた。

「…ぁ、すみません…。」

気にすることはないと言うように、優しく穏やかに微笑むサファイア色。左目には美しい装飾のモノクル。
漆黒の背まである長い黒髪は、弛ませて青のリボンでまとめてあり、落ち着いた雰囲気の目の前の男性に似合っている。

男性の見た目は大体20代後半といったところだろうか、主に水色と深く落ち着いたサファイア色で全体的にコーディネートされた英国貴族風の衣装を纏っていた。

「いいえ、こちらこそすみませんでした。慣れないところで歩き回っていたもので…」

そう言って男性は瞳を細め、優しく微笑むと、優雅な手つきで俺を抱き止めていた腕を放した。

慣れない、というと他の事務所のタレントかスタッフの可能性が高い。Seisoのタレントは全員知っているし、スタッフはこのような格好はしないだろう。俺は聞いてみることにした。

「貴方は…このスタジオで何かの撮影をされるのですか?」
「ええ、その通りです。第2スタジオを探していて…」
「!!…そこなら今から俺が向かう場所ですが…」
「おや…そうですか、ならば助かります。同行させていただけませんか?」

俺は驚いた。今から俺が撮影に行く場所と同じだとは。

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久しぶりすぎる…帰ってきたあのシリーズ…↓

 2008-04-07
えー、ブログ初代小説の続編です。
懐かしすぎて忘れてるよ!って方はお手数ですが、土月小説のカテゴリーから飛んでみてください。

しかし。裏だと言い張ってたのがブログに載るとは…、緩くなったのか801小説基本装備のブログに成長したのか…

いやな成長だな…;;
まあ、完結したいと思ってます。ちゃんと。

過去の落とし物を清算しないといけませんね〜
裏ばっかだけど。

そろそろ書けるようになった気もします。

でも過去と書き方変わっててビックリしました。



君と過ごす大切な日々7(15禁)

 2008-04-07
赤々と燃える屋上。
東の空は紺の絵の具が広がり始めていた。

土浦にズボンの金具に触られて、月森は抵抗するが腕に力が入らなくなっていた。
今更遅い、と言うように土浦は月森の手を払いのけ、ベルトを外してしまう。素早く引き抜いて、一気に下着ごとズボンを下ろした。

「…ぁっ、…土浦っ…!」

中途半端にズボンは膝までずり落ちて、羞恥におかしくなりそうな月森は瞳を閉じて泣き声に似た高音を上げた。

無垢な心、誰にも犯されたことのない躯。

眼下に晒された大人になりきれていない少年の躯は、土浦の目にはなんとも美しく清らかで、それ故に汚してしまいたい衝動に強く駆られる。

月森は見えない代わりに躯の触覚が敏感になっていた。
夜に近付いて少し冷たくなった風が、月森の素肌を撫でていく。

月森のシャツは全開で腕に通してあるだけの状態、ズボンと下着も膝下に絡まっているだけの布になっている。秘部が全て晒されて、何が起こるかもわからない月森は、不安と恐怖と恥で肌を震わせていた。
せめてもの抵抗に何も纏っていない脚を閉じる。
月森はこれ以上無いほど体を硬直させ、縮こまった。

「月森…、早く終わらせちまえば見つからないだろ?…それに、ここまで来て…悪いが引けない。…お前が…欲しい。」
「…土、浦…」

月森は瞳を開け、土浦を見つめて、自分から土浦を望んだことを思い出す。こんなところでそんなことをするつもりはなかったが、きっかけを作ってしまったのは自分なのだから責任はあるだろう。

頬に熱を感じると、月森はこくんと頭を縦に振った。

月森の了承も得られたので、土浦は月森の少しだけ興奮している中心をゆっくりと手で包み込み刺激し始める。

「…ぁっ…、あっあん…」

土浦の指が動く度に、月森の口から甘い吐息が漏れていく。強弱をつけた器用なピアニストの指に、月森はあっという間に翻弄されていった。

「…あぁっ…、はああっ、つち、…ぅらぁっ…」
「可愛いな…、反応してきたぞ、ここ。」
「…っ!?…ぁっ…」

驚いた月森が視線を下ろせば、見たことの無いほど自分の中心が変化している。

「…ぁっ…、ああっ…やぁっ…」

月森がその状態を認識すると、質量を増したそれの先が小刻みに震え始める。恥ずかしさで頬は染まり、瞳が潤み始めていた。

「…美味そうだよな、ここ。」



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愛するものは共感したい(後編)

 2008-04-03

「土浦?…何をしているんだ?」

後方から不思議そうにした月森も起き上がる気配がする。

「あぁ、別に寝てて良いぞ。あったら教えてやるから。」

声だけでそう答えると、
「…梁。何をしているか気になるんだが…。」

少し不機嫌そうな声と一緒に、律儀にちゃんと草に寝ころび直すパサッという音が聞こえた。

俺は苦笑して、背を向けたままヒントをやることにした。

「宝探しだ。」
「…は?」

似たようなヤツらが沢山いるなかで、俺はやっとそいつを見つけた。

…あった。

掴み上げて、振り向いて。

ちゃんと仰向けで俺を待ってた恋人にプレゼントする。

「これは…」
「四つ葉のクローバー。やるよ。」

渡せば月森は少しの間瞬きをして、それから幸せが来たかのように柔らかく笑った。

「…ありがとう。」

きらきらと心なしか輝いている瞳が愛しくて、頬に一つキスを贈った。

それからは月森も機嫌が良くなり、再び二人で寝ころんで、今に至る。

月森の手の中には四つ葉のクローバー。

気に入ったのか飽きもせず眺めている。

その時、ポーンと聞き慣れた音が聞こえて、音の方に視線を移すと、寝ころんでる俺達に向かって飛んでくる見慣れすぎたボール。

結構勢いがある上に月森に直撃コース。

「蓮!」

とっさに月森を庇い、覆い被さると、ボールが背に当たり、ポーンと弾む。

「っ…、…大丈夫か?蓮。」

「あ…、ぁあ…すまない…」

「フッ、俺は大したこと無いから気にすんな。」

驚いて固まってる月森に笑いかけ、俺は転がったボールを取りに行った。

「すいませーん!」

いつの間に子供が近くに来ていたんだろう、気づかなかった俺も相当恋愛ボケ…か?

「気をつけろ…よっ」

俺が蹴ったサッカーボールは弧を描いて、やって来た小学生くらいのぼうずの手にちょうど着地する。

懐かしい。俺もガキのころあんなだっただろうか?

ムチャなシュートばかりしてただろうか。

「兄ちゃんすげー!ありがとー!」

そう言って去った子供を見送り、月森を振り返ると複雑そうな顔をしていた。

「…君は本当にサッカーが好きなんだな。」

まだやりたいのか、そんな言葉が聞こえた気がした。

「あぁ、好きだな。…けど、ピアノ…、音楽はもっと好きだから。もう選んだんだ、悔いはない。」

はっきりとそう言えば、月森はそうか、とだけ答え頷く。

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愛するものは共感したい(前編)

 2008-04-03
久しぶりに季節を感じるものです。

Seisoとか裏が多い中、珍しく表で。
って、いつの間にそんな危ないブログに!?

土浦さんのtomorrowがイメージです。

では、どうぞ〜



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注意〜白鍵のソナタを読む前に

 2008-04-03

もう遅い!って方はすみません。ネタバレ嫌って方は…気分を害しても怒らない方向でお願いします。
ではちょっと空けて。












下のSeisoシリーズ最新小説では土浦オンリーで処理しておりますので、苦手な方は気をつけてください。

何をって、思った方は前回のお話を思い出していただくか、もう一度前の小説を見ていただくか(更新間があいていて本当にすみません)、面倒だからそのまま先に進むかしてみてください。




声は多めに漏らしますが、あくまで攻めのはず。
変な期待はしないほうがいいかもしれないですが、土浦が変態でも大丈夫なレディはどうぞー


Seiso〜白鍵のSonata〜独奏曲(15禁)

 2008-04-03

バタン。

自分の部屋、あいつの隣の自分の陣地に戻って来て、俺は長い溜め息を吐いた。

それは熱く苦しく。

とりあえず好きな奴の初めての快感を、気持ちいい、というカタチで引き出せて、満足はしていた。…ある程度は。

人間とは強欲な生き物で。

苦しむアイツを助けたいと思っただけのつもりが、最後には「次」を連想させるようなことを簡単に口にしてしまい。
最中だってもっと艶やかな高い月森の声が聞きたいと思ったし、あわよくばその先まで奪ってしまいたくなった。

月森がお坊ちゃま育ちのためかあまりに無知で、イった後しっかり満足仕切っていたお蔭で、最後の理性で己の欲を止めることができたんだが。

自分の部屋に帰って来ても尚、興奮は治まってくれない。

月森は初めてのことだらけで、俺の状態まで気にすることができないんだろう。俺がアイツの喘ぎ声聞くだけでこうなることすら知らないかもしれない。

「ま、いいさ…、それはこれからゆっくりで。」

前髪をくしゃりとかき上げ、ドアを背に立ったまま一人呟く。

―そう、今回は性的暴力を受けた月森に、恐怖を与えないで熱を発散させるのが一番重要なことだったから。

あの様子なら大丈夫だろう。

もし、…もしも、またそういう雰囲気になれるなら、今度は恐怖で拒まれる可能性は少なくなる。

「両思い、…か。」


薄く笑みを作って靴を脱ぎ、トイレに向かった。







「はっ…、つきも…りっ、…」

桃色に染まった柔肌、
清潔な月森自身の香り、
甘い吐息と、欲に溺れる高めの可愛い声。

流れるように思い出すリアルな感覚に、俺は自身を擦り上げる手のスピードを上げた。
トイレの中でちょうど良くあったバーに掴まりながら、溜まった熱を吐き出すために、便座に座って行為に没頭する。

できれば次はもっと淫らにさせたい。

赤く尖る二つの実を思う存分弄って、鳴かせて、
その肌に触れていないところがないほどキスをして、痕をつけて。

涙で濡れた瞼、首筋、
鎖骨、細い腰、太腿、
そして濡れて震えるピンク色の可愛い分身に。

硬い蕾を柔らかくなるまで丹念に愛したら、欲しがって疼くそこに、熱い自身を埋め込んでやりたい。

手元に視線を落とせば、俺の手の中の中心は、首をもたげて月森の中に入りたそうにだらしなく液を垂らしていた。

自嘲しながら先を指の腹で強めに刺激する。

「ふっ、…うっ…」

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キリリク上げましたよ〜

 2008-04-01

お待たせしてます、本家サイトでキリリク、【天に口あり…】が1、2で完結しました。

早速次のキリリク、海賊版土月に取り掛かり始めます!

今回は…

着物、温泉宿、隣で聞き耳、柚木さま→火原&加地に羞恥プレイで…

いろいろ詰め込みすぎましたかね?(笑)

まあ、終わってよかったよかった。

あまり長すぎないよう気をつけないと。

場面転換多すぎたんですよねーきっと。

6人も扱うといっぱいいっぱいでした。あまり書かない志水くんを書いているとなんだか幸せでしたが。

一番の貧乏くじは加地ですね。

どうしても役回りで…


そんなわけで、裏キリリクお楽しみ下さい。

因みに次回のキリリク海賊〜も裏なので、お楽しみに。



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